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元日本代表監督から最長任期監督も…CLで頂点を目指してきた“外国人”監督たち

 世界最高峰の戦いが繰り広げられる『UEFAチャンピオンズリーグ(CL)』。この舞台で輝きを放つ世界的な才能はプレーヤーだけではない。当然、世界の名将が目指すステージでもあるが、実はヨーロッパ以外の指揮官にとっては苦戦が続いている。

 1992-93シーズンに「チャンピオンズカップ」から現在の「チャンピオンズリーグ」に大会が刷新されて以降、過去30シーズンで欧州制覇を成し遂げた監督は「19名」。最多優勝は、現在レアル・マドリードを率いて連覇を目指しているイタリアの名将カルロ・アンチェロッティ(63歳)の4回だ。

 そのほかにも、元フランス代表MFのジネディーヌ・ジダン(50歳)がレアル・マドリードを3連覇に導き、マンチェスター・ユナイテッドを27年間も率いたスコットランドの偉人、サー・アレックス・ファーガソン(80歳)も2度の優勝を果たしている。さらにポルトガルのジョゼ・モウリーニョ、スペインのペップ・グアルディオラやビセンテ・デル・ボスケ、ドイツのユップ・ハインケスやオットマー・ヒッツフェルトなどが頂点に2度立っている。

 優勝監督を国籍別で見ると、わずか「8カ国」しか優勝監督を生み出していない。フットボールの母国であるイングランド出身の指揮官は、未だにCLで頂点に立ったことがないのだ。もし、チェルシーの監督に就任したグレアム・ポッター(47歳)がビッグイヤーを掲げれば、CLになってからはイングランド人として初。チャンピオンズカップ時代を含めると、1984年にリヴァプールを頂点に導いたジョー・フェイガン以来、実に39年ぶりの快挙となる。

 そして、欧州以外の“外国人監督”はもっと苦しんでいる。実際、CLではヨーロッパ以外の監督が優勝したことは一度もない。最後にヨーロッパ以外の指揮官が欧州の頂点に立ったのは、1964年からインテルをチャンピオンズカップ連覇に導いた、アルゼンチン出身のエレニオ・エレーラまで遡ることになる。

 それでは、ヨーロッパ以外の指揮官はCLでどのような結果を残しているのだろうか--。

■オーストラリアの星

 今季のCLで歴史にその名を刻んだのが、セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督(57歳)だ。今季のグループステージ第1節で王者レアル・マドリードに真っ向勝負を挑んで0-3で敗れるも、その試合でCL史上初のオーストラリア人監督となった。生まれはギリシャだが、5歳のときに家族でオーストラリアに移住し、オーストラリア代表でもプレーした。今週の第2節では、オーストラリア人監督として史上初の勝利を目指し、ポーランドでシャフタールと対戦する。

 横浜F・マリノスを経て就任したセルティックで1年目から国内2冠を果たし、今季はCLで手腕を振るうなど、充実のときを過ごしているポステコグルー監督だが、そんな優秀な指揮官をイングランドのクラブが放っておくわけがない。チェルシーにグレアム・ポッター監督を引き抜かれたブライトンが、次期監督候補の一人にポステコグルーをリストアップしているとの報道も。もし、ポステコグルー監督が日本代表FW三苫薫の所属するブライトンへ移ることになれば、今季のCLからオーストラリア人監督が消えてしまうことになるが…。

■最長任期の闘将

 今季のCLグループステージの32チームで、ヨーロッパ人以外の監督は、ポステコグルー監督ともうひとりしかいない。それがアトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督(52歳)だ。

 今年12月で就任11年目を迎えるシメオネは、今大会に出場している指揮官の中で最長任期を誇る。それどころか、欧州5大リーグで見ても、フライブルクのクリスティアン・シュトライヒ監督を「6日差」で抑えて現役監督としての最長任期を誇っているのだ。

 そして、彼こそチャンピオンズリーグで最も成功を収めている“外国人監督”と呼んでもいいだろう。これまでヨーロッパ人監督以外ではCL最多となる91試合(全てアトレティコ)を指揮し、46勝(21分け24敗)を挙げている。そして2013-14シーズンと2015-16シーズンの2度、決勝の舞台に進出。ヨーロッパ以外の監督による初のCL制覇を目指したが、どちらも決勝で“宿敵”レアル・マドリードに敗れて涙を呑んだ。

■あと一歩だったアルゼンチン人監督たち

 アルゼンチン人で、シメオネと並び2度の決勝進出を誇るのはエクトル・クーペル(66歳)だ。クーペルは、MFガイスカ・メンディエタなどを擁してバレンシアで黄金期を築き、2000年から2年連続でCLファイナルに進出したが、1度目はレアル・マドリードの前に屈し、2度目はバイエルンと接戦を演じるもPK戦の末に惜しくも敗れた。

 2019年にも欧州制覇に近づいたアルゼンチン人監督がいる。元アルゼンチン代表DFのマウリシオ・ポチェッティーノは、トッテナムを率いてファイナルまで勝ち上がるも、決勝ではユルゲン・クロップのリヴァプールを相手に、不運なハンドで先制点を許し、0-2で敗れた。その後もポチェッティーノはパリ・サンジェルマンを率いて欧州制覇を目指したが、2020-21シーズンはベスト4で力尽きた。

 意外なところでは、ギリシャのパナシナイコスをベスト4に導いた指揮官がいる。アルゼンチン出身のフアン・ラモン・ロチャ監督(68歳)は、1995-96シーズンのCLでパナシナイコスをグループステージ突破に導くと、ベスト8でレギア・ワルシャワを退けて見事に4強入り。準決勝でアヤックスに敗れて決勝進出を逃したが、素晴らしい結果を残した。

 その他にも、元アルゼンチン代表のサンティアゴ・ソラーリが2018-19シーズンにレアル・マドリードを率いて欧州制覇を目指したが、ベスト16でアヤックスに計3-5で敗れている。

■ブラジル人監督は苦戦

 アルゼンチンの指揮官があと一歩まで近づいたのに対し、同じ南米のブラジル人監督は苦戦を強いられている。これまでCLで最も多くの試合を指揮したブラジル人は、意外にも元日本代表監督のジーコ(69歳)で15試合。最高成績はトルコのフェネルバフチェを率いていた2007-08シーズンのベスト8だ。

 同じく8強に進出した経験を持つのは、ジーコの鹿島アントラーズでの“後輩”にあたるレオナルド(53歳)である。2009-10シーズンはミランを率いてベスト16で散るも、2010-11シーズンにラファ・ベニテスの後任としてシーズン途中からインテルを率いてベスト8に進出。準々決勝で内田篤人を擁するシャルケに敗れた。

 一方で、ブラジルの名将と謡われるヴァンデルレイ・ルシェンブルゴ(70歳)はレアル・マドリード時代、W杯優勝監督でもあるルイス・フェリペ・スコラーリ(73歳)はチェルシー時代に早期解任を強いられ、CLで目立った成績を残せなかった。

■ブラジルよりもチリ!?

 南米勢でアルゼンチンの次に結果を残しているのがチリ人だ。それは、現在ベティスを率いているマヌエル・ペジェグリーニ監督(68歳)である。

 これまでビジャレアル、レアル・マドリード、マラガ、マンチェスター・Cを率いて7度もCLに出場しており、最高成績は“イエローサブマリン”が大旋風を巻き起こした2005-06シーズンのベスト4。ビジャレアルを率いて快進撃を見せるも、準決勝でアーセン・ヴェンゲル監督のアーセナルに計0-1で惜しくも敗れた。さらにペジェグリーニは、2015-16シーズンにもシティを率いて準決勝まで勝ち上がったが、レアルの前に力尽きている。

 メキシコ人では、元日本代表監督でもあるハビエル・アギーレ(63歳)が2008-09シーズンにアトレティコ・マドリードを率いてCLに出場。見事にグループステージを突破するも、決勝トーナメントの開幕を待たずして、国内リーグの成績不振により解任されてしまった。

 アメリカ人として初めてチャンピオンズリーグで監督を務めたのはジェシー・マーシュ監督(48歳)だ。現在プレミアリーグのリーズを率いる指揮官は、2019-20シーズンにザルツブルクでCLグループステージに出場し、CL史上初のアメリカ人監督となった。

 そのシーズンは、日本代表FW南野拓実やノルウェー代表FWアーリング・ハーランドを擁してリヴァプールと名勝負を演じるも、惜しくも敗れてグループステージ3位で敗退。昨季は、ドイツのライプツィヒを率いてCLに出場したが、成績不振によりシーズン途中で解任され、今年2月からリーズを率いている。

 このように様々な国の指揮官がヨーロッパの頂を目指して挑戦しているが、未だにCLを制するヨーロッパ以外の監督は現れていない。

(記事/Footmedia)

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