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マンCがCL4強進出…5つのポイントでドルトムント戦を振り返る

2021.04.15

マンチェスター・Cがドルトムントを下し4強進出 [写真]=Getty Images

 14日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝セカンドレグで、マンチェスター・Cはドルトムントに2-1で勝利。2戦合計4-2で、5シーズンぶりのベスト4進出を決めた。

 この結果を受けて、イギリス紙『ミラー』が“5つのトーキングポイント”と題し、試合を振り返っている。

■4冠の可能性を残したシティ

 まず『ミラー』が挙げたのは、マンチェスター・Cに4冠の可能性が残ったことだった。CLでは、過去3シーズン連続で準々決勝敗退。ベスト8の壁に何度も阻まれてきたが、ジョゼップ・グアルディオラ監督就任後では初の欧州4強を成し遂げた。

 CLはスペイン人指揮官にとって最大のネックとなってきたが、「ドルトムントでも、彼らが持つキャラクターと格の違いを見せつけた」と、『ミラー』はチームの戦いぶりを称賛。開始15分でジュード・ベリンガムに先制ゴールを奪われて、勝負に出る必要に迫られると、見事な逆転勝利を収めた。

 もちろん、プレミアリーグでも優勝を確定させたわけでもなく、まだ“1冠”も成し遂げていない。この週末にはチェルシーとのFAカップ準決勝、そして来週末にはトッテナムとのカラバオ・カップ決勝と、立て続けに大一番が控えている。4冠達成には運も必要とされるが、「今回の彼らはいけるかもしれない」と、『ミラー』もイングランド史上初の4冠達成に期待を寄せている。

■PK成功

 応援するチームがPKを獲得すれば、得点の可能性が高いため、喜びが湧いてくるのが普通だろう。ただ「マンチェスター・Cのファンはここ2シーズン、そのような余裕はなかった」と『ミラー』は記事をつづる。

 2018-19シーズンのCL準々決勝ファーストレグ・トッテナム戦では、セルヒオ・アグエロがPKを失敗。今季も、ケヴィン・デ・ブライネとイルカイ・ギュンドアンがリヴァプール戦でそれぞれPKを外し、グアルディオラ監督が「つぎはエデルソンに蹴らせるかもしれないね(笑)」と冗談交じりにコメントするほどだった。

 だからこそ、この試合でPKを獲得したとき、「得点が必要な状況だったこともあり、チームには大きなプレッシャーがのしかかった」と『ミラー』は説明。今回キッカーを務めたリヤド・マフレズも、3年前のリヴァプール戦でPKをゴール枠外に外していたため、嫌なイメージが浮かんだファンもいたかもしれない。だが力強く、自信に満ちたシュートを決めて試合を振り出しに戻した。「(移籍金)6000万ポンドのプレーヤーに相応しかった」と、『ミラー』もマフレズの仕事ぶりを称えている。

■ジュードの活躍

 ベスト8敗退が決まったドルトムントだが、『ミラー』はイングランド出身の17歳ベリンガムの活躍に感銘を受けたようだ。その出来については「ファーストレグ以上だった」と評し、「ゲーム展開が功を奏し、様々な能力を発揮。イングランド代表定着に向けたアピールになったはずだ」と記事をつづっている。

 開始15分には貴重な先制点をマーク。データサイト『オプタ』によると、17歳と289日での得点は、CL決勝トーナメントにおいて、元バルセロナのスペイン人FWボージャン・クルキッチが2008年のシャルケ戦で記録した、17歳と217日という記録に次ぐ2番目の若さだという。

 ただ『ミラー』は、その後に受けた反撃で彼が見せた闘争心や守備力を高く評価。ゴール前でマフレズのシュートをブロックしてガッツポーズを見せたシーンについては、「ゲームの流れをよく読み、情熱にあふれた選手だということを示すものだった」と記事をつづっている。

■期待外れに終わったオーディション

 一方、消化不良に終わったのが、アーリング・ハーランドだろう。CLは、ハーランドがなぜ多くのクラブから注目を浴びているのか、その理由を明らかにする舞台だったはず。だが、マンチェスター・Cとの2試合では、マルコ・ロイスの得点をお膳立てしたものの、自身のゴールはなかった。

 マンチェスター・Cはハーランドの移籍先候補の一つに挙げられるクラブだが、「180分通したプレーを見るかぎり、マンチェスター・Cが彼の獲得に躍起になることはないはず」というのが『ミラー』の見解だ。

 ただし、今シーズントータルで見れば、「素晴らしい活躍をしている」(『ミラー』)とし、アグエロの後継者として最も可能性のある選択肢は、「(トッテナムの)ハリー・ケインかハーランド」だという。

■お金は大事

 CL4強が出揃い、マンチェスター・Cは準決勝でパリ・サンジェルマンと対戦することが決まった。「どちらも資金力が物を言う現代サッカーを象徴するようなチーム」だと、『ミラー』は評している。

 それぞれのオーナーに対する批判的な意見は確かに存在するだろう。ただ「モラルにまつわる話は別問題で、個々の考えによる」として、『ミラー』は記事をこう締めくくっている。

「火曜日の夜、我々はネイマールの華麗なプレーを堪能した。彼のおかげでパリ・サンジェルマンはバイエルンとの激しい試合を制することができた。水曜日の夜は、ドイツで行われた緊張感の高いゲームにマンチェスター・Cが全力を尽くして戦う姿を目の当たりにした。こちらも見ごたえ十分だった。スーパースターを集めてチームを構築するのは安くはないが、結果は実に素晴らしい。それを楽しんだ方が良いだろう」

(記事/Footmedia)

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