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過去のデータを基に紹介! 各クラブのベスト8進出の確率は?【CLラウンド16/セカンドレグ】

2019.03.05

[写真]=Getty Images

 いよいよ3月5日から、チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)のセカンドレグがスタートする。ファーストレグでは、ホームチームが3勝、アウェイチームが3勝を挙げ、スコアレスドローが2試合あった。果たして、次ラウンドへの勝ち上がりにはどの程度のアドバンテージがあるのか。

 欧州サッカー連盟(UEFA)は、CLのノックアウトステージにおける過去の勝ち抜けデータ(ヨーロピアン・カップ時代を含む)を公開。今回はさらに、サッカーのデータ専門家として知られる「ミスター・チップ」ことアレクシス・マルティン・タマヨ氏の情報も交えて、各チームの次ラウンド進出の可能性を紹介する。

 なお、同大会で2戦合計のスコアが同点だった場合にアウェイゴールが2倍となる現行ルールが採用されたのは1967-68シーズンからのこと。それ以前は、2試合を終えて同点だった場合、中立地で再試合が行われていた。

写真=ゲッティイメージズ

ドルトムント vs トッテナム


ファーストレグの結果:トッテナムがホームで3-0と先勝

UEFAによると、ファースレグでホームチームが3-0の先勝を飾ったケースは過去に130試合あるという。その場合、該当チームは94.6%という高い確率で次ラウンド進出を決めているそうだ。一方、アウェイでの初戦を0-3で落としたチームが逆転で突破したケースは過去に7例のみ。5.4%という非常に低い確率となっている。大逆転を目指すドルトムントにとっては、厳しい情勢と言えそうだ。

レアル・マドリード vs アヤックス


ファーストレグの結果:レアル・マドリードがアウェイで2-1と先勝

UEFAによると、ファーストレグでアウェイチームが2-1と先勝したケースは過去に100試合あり、うち94%のチームが次ラウンドに進出しているという。前人未踏の4連覇を目指すレアル・マドリードにとっては非常に有利なデータだ。とはいえ、アヤックスは1995-96シーズンのCL準決勝で、ホームでのファーストレグを0-1で落としながら、逆転で決勝進出を果たした過去を持つ。奇跡の再現となるだろうか。

パリ・サンジェルマン vs マンチェスター・U


ファーストレグの結果:パリ・サンジェルマンがアウェイで2-0と先勝

過去のデータを紐解くと、パリ・サンジェルマンの突破の確率は100%となっている。ファーストレグでアウェイチームが2-0と先勝したケースは106回あるが、セカンドレグで逆転を許したチームは1つもないという。とはいえ、スールシャール監督が「このクラブはこれまでに何度も最高の逆転劇を演じてきた」と話したように、マンチェスター・Uの“十八番”でもある逆転勝利を狙っている。

ポルト vs ローマ


ファーストレグの結果:ローマがホームで2-1と先勝

ベスト8進出チームを最も予想しづらいのがこのカードだろう。ローマがホームでのファーストレグを2-1で制したものの、過去のデータを紐解くと、勝ち抜けの可能性は50.3%。つまり、全く五分の状況ということになる。さらに過去の対戦成績を見ても、ポルトが2勝、ローマが1勝、そして2引き分けとほぼイーブン。逆転に次ぐ逆転という展開もありえるだけに、白熱した好ゲームが期待できそうだ。

ユヴェントス vs アトレティコ・マドリード


ファーストレグの結果:アトレティコ・マドリードがホームで2-0と先勝

タマヨ氏によると、アトレティコ・マドリードは圧倒的に有利な状況でセカンドレグを迎えるという。ディエゴ・シメオネ監督の就任以降、同クラブはファーストレグを勝利で飾ると、CLだけではなく、全大会で次ラウンドへの突破を決めているという。一方、ユヴェントスは欧州カップ戦のファーストレグで0-2の敗戦を喫したことが過去に5回あるが、その全てで敗退を余儀なくされているとのこと。絶体絶命のイタリア王者がこのデータにどう立ち向かうのか注目される。

マンチェスター・C vs シャルケ


ファーストレグの結果:マンチェスター・Cがアウェイで3-2と先勝

ファーストレグでは、一人少ない状況から逆転勝利を収めたマンチェスター・C。ホームでのセカンドレグでは、ニコラス・オタメンディとフェルナンジーニョを出場停止で欠くが、大きなアドバンテージを持っていることに変わりはない。敵地でのファーストレグを3-2で勝利したチームは過去、97%の高確率で次ラウンドへの進出を果たしているという。さらにマンチェスター・Cはドイツ勢を得意としており、CLでは現在8試合負けなし(7勝1敗)と抜群の相性を誇っている。

バルセロナ vs リヨン


ファーストレグの結果:0-0のスコアレスドロー

ファーストレグでは、シュート25本を放ちながら無得点に終わったバルセロナ。こうなると、セカンドレグはアウェイチーム(リヨン)が有利になると言われるが、彼らに限ってはそうではないようだ。CLの舞台で敵地でのファーストレグをスコアレスドローで終えたのは過去4度あるが、いずれのケースでも次ラウンド進出に成功しているという。さらに、CLラウンド16のホームゲームは11連勝中。“聖地”カンプ・ノウでの強さは本物だ。

バイエルン vs リヴァプール


ファーストレグの結果:0-0のスコアレスドロー

欧州カップ戦のノックアウトステージで両クラブが対戦するのは、今大会が3度目のこと。ファーストレグはいずれもリヴァプールホームで開催され、0-0のスコアレスドローに終わった。過去2度の対戦時には、それぞれが1度ずつ勝ち抜けを果たしているため、今回も可能性は五分五分だと言える。ただ、リヴァプールがCLノックアウトステージのファーストレグを0-0で終えるのは、2004-05シーズンの準決勝、チェルシー戦以来のこと。あの“イスタンブールの奇跡”が起きたシーズンの出来事であり、今回のスコアレスドローを“吉兆”と捉えるファンも少なくないようだ。

(記事/Footmedia)

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