2018.09.18

【インタビュー】ロベルト・カルロスが語るCL『レアルには優勝してきた歴史がある』

[写真]=コラソン 齊藤友也
サッカーキング編集部

 チャンピオンズリーグは“連覇できない”――。もはやそんなジンクスは懐かしくすら思えてしまう。



 “銀河系軍団”レアル・マドリードは、そのジンクスを打ち破り前人未到の3連覇を達成した。もう間もなく開幕する18-19シーズンのCL、王者レアルが勢いそのまま4連覇を成し遂げるのか。それとも“ストップ・ザ・レアル”に燃えるクラブがビッグイヤーを掲げるのか。例年以上に注目が集まっている。

 現役時代はレアル不動の左サイドバックとして公式戦512試合に出場し、3度のCL優勝に貢献。Fリーグに参戦するため来日した元ブラジル代表ロベルト・カルロス氏に話を聞いた。

インタビュー・文=三島大輔
写真=コラソン齊藤友也、ゲッティイメージズ
取材協力=Fリーグ

■レアルのメンタリティは変わらない

[写真]=Getty Images

――まずはじめに、現在の仕事について教えてください。
レアルの親善大使として、世界中を飛び回っています。あとはレアルTVでの解説、育成組織の指導も行っています。

――間もなくCLが開幕します。レアル在籍時代には3度もCLを制しましたね。
決勝ではユヴェントス(1997-98)、バレンシア(1999-00)、レヴァークーゼン(2001-02)に勝利し、優勝を果たしました。キャリアを振り返ってみても、3度のCL優勝はとても重要なタイトルだったと思います。

――その決勝という大一番では数多くのゴールを演出しました。
97-98はミヤトビッチ、99-00はマクマナマン、01-02はラウールの先制点とジダンのボレー……。中でも印象的なのはジダンのボレーですね。あのゴールは美しかった! クロスは少し高かったのですが、しっかりとミートして、綺麗に決まりましたからね。

――レアルは現在CL3連覇中です。この偉業を成し遂げられた一番の理由は何だと思いますか?
一言で言い表すのであれば、“計画性”です。レアルはピッチ内外でとてもよく組織化されています。世界トップクラスの選手たちがそろっていますが、チームは常に団結しているのです。あとはジダンという世界最高峰の監督がいたからこそ、CL3連覇を達成できたと思います。

――かつての同僚・ジダンは世界最高峰の監督と。
今日まででしたら、その答えは「イエス」です。今後もしかしたらCL3連覇、またはそれ以上の偉業を成し遂げる監督が出てくるかもしれませんけどね。ただ、そういった監督が出現しない以上、ジダンは世界一の監督であり続けるでしょう。

――今シーズンからフレン・ロペテギ監督がレアルを率います。どのような印象をお持ちですか?
完璧ですね。練習も常に見ていますが、チームのためにしっかりと仕事をしてくれる監督ですし、選手たちのことをよく理解しています。今シーズンはラ・リーガで開幕2連勝といいスタートを切れましたし、タイトルを獲得できると信じています。

――今シーズン、監督交代ともう一つ大きな出来事がありました。CLでは6シーズン連続で得点王に輝いたクリスティアーノ・ロナウドの移籍です。
これまでレアルのためにプレーしてくれたことに感謝したいですね。多くのゴールを決め、タイトル獲得に貢献してくれました。これからは敵なので「多くの幸運を!」とは少し言いずらいですが(苦笑)。ユヴェントスでも頑張ってほしいですし、彼は真の王者に値すると思っています。

――ここまでのチーム状況はどのように見ていますか?
確かに世界一の監督と世界一の選手は去りました。しかしながら、レアルのメンタリティは変わりません。チームのモチベーションも高いですし、やるべきことは同じだと思っています。

■CLのみならず、3冠も十分に可能です!

[写真]=コラソン 齊藤友也

――今シーズン、最も期待する選手は誰でしょうか?
ヴィニシウス・ジュニオールですね。メッシ、C・ロナウド、ネイマール、ムバッペ、マルセロらは今や世界的に有名な選手ですが、ヴィニシウスはサッカー界の“新たなスター”になれると思っています。

――ヴィニシウスは16歳でプロデビューを果たし、ブラジルメディアからは『神童』と称されました。スペインの地でも活躍できると思いますか?
そうなることを信じています。フラメンゴでは年齢を重ねるごとに良くなっていきました。このペースで成長を続けれてくれれば素晴らしい選手になると思いますし、将来的にはレアルを背負って立つ選手になれる可能性があります。

――ワールドカップでは最優秀GK賞に選出されたベルギー代表のティボー・クルトワも期待の新戦力ですよね。
クルトワは世界一のGKです。個人的にはケイラー・ナバス、カスパー・シュマイケル、ヤン・オブラクも世界トップレベルの守護神だと思っています。クルトワはレアルという“世界一のクラブ”にやって来ました。彼はこれから王者のメンタリティを身につけ、さらに成長していくと思います。レアルはCL、クラブワールドカップ、国王杯、ラ・リーガを何度も制したクラブです。今後さらにいい選手になることでしょう。

――ナバスとの正GK争いは今シーズンの注目ポイントだと思います。
ナバスはまさにフェノメノ(怪物)ですよ。クルトワとナバスの激しいポジション争いが、レアルにいい効果をもたらすと思っています。

――CL4連覇を目指すレアルにとって、最も警戒するクラブはどこでしょうか?
マンチェスター・Cですね。一番の理由は3年間の継続です。優勝候補の一つパリ・サンジェルマンは監督交代に踏み切り、またゼロからのスタートとなります。来シーズン以降はレアルにとって脅威となるかもしれませんけどね。マンチェスター・Cは積み重ねもあり、とても良く組織されたチーム。ペップ・グアルディオラは世界で3本の指に入る優秀な監督だと思います。

――今シーズン、レアルはCL4連覇を達成できると思いますか?
CL、ラ・リーガ、国王杯と全タイトルを獲得できる可能性があります。レアルには優勝してきた歴史がありますし、これまでどのクラブでも成しえなかったCL3連覇を達成しました。4連覇できることを信じていますし、優勝を経験している選手が多いことも強みだと思っています。今シーズンはCLのみならず、3冠も十分に可能です!

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