CL準決勝に進出した3チームの共通点とは… [写真]=Getty Images
今シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)で準決勝に駒を進めた4チームの顔ぶれを見てみると、とある共通点があることに気づく。バイエルン、リヴァプール、ローマ…4チームのうち3チームまでが「赤」、もしくは「赤系」のユニフォームを着たチームであるという事実だ。単なる偶然なのか、あるいは何らかの法則性があるのか。過去の大会をさかのぼると、興味深い傾向が浮かび上がった。
■チャンピオンズリーグ歴代ベスト4進出チーム
93-94シーズン:ミラン、モナコ、バルセロナ、ポルト
94-95シーズン:バイエルン、アヤックス、ミラン、パリ・サンジェルマン、
95-96シーズン:アヤックス、ユヴェントス、ナント、パナシナイコス
96-97シーズン:アヤックス、マンチェスター・U、ドルトムント、ユヴェントス
97-98シーズン:モナコ、レアル・マドリード、ドルトムント、ユヴェントス
98-99シーズン:マンチェスター・U、バイエルン、ユヴェントス、ディナモ・キエフ
99-00シーズン:バイエルン、レアル・マドリード、バレンシア、バルセロナ
00-01シーズン:バイエルン、レアル・マドリード、リーズ、バレンシア
01-02シーズン:レヴァークーゼン、マンチェスター・U、バルセロナ、レアル・マドリード
02-03シーズン:ミラン、レアル・マドリード、ユヴェントス、インテル
03-04シーズン:モナコ、チェルシー、ポルト、デポルティーボ
04-05シーズン:ミラン、PSV、リヴァプール、チェルシー
05-06シーズン:アーセナル、ミラン、ビジャレアル、バルセロナ
06-07シーズン:リヴァプール、マンチェスター・U、ミラン、チェルシー
07-08シーズン:リヴァプール、マンチェスター・U、チェルシー、バルセロナ
08-09シーズン:マンチェスター・U、アーセナル、バルセロナ、チェルシー
09-10シーズン:バイエルン、インテル、バルセロナ、リヨン
10-11シーズン:マンチェスター・U、シャルケ、レアル・マドリード、バルセロナ
11-12シーズン:バイエルン、レアル・マドリード、チェルシー、バルセロナ
12-13シーズン:バイエルン、ドルトムント、バルセロナ、レアル・マドリード
13-14シーズン:バイエルン、アトレティコ・マドリード、レアル・マドリード、チェルシー
14-15シーズン:バイエルン、バルセロナ、ユヴェントス、レアル・マドリード
15-16シーズン:アトレティコ・マドリード、バイエルン、マンチェスター・C、レアル・マドリード
16-17シーズン:アトレティコ・マドリード、モナコ、レアル・マドリード、ユヴェントス
17-18シーズン:ローマ、バイエルン、リヴァプール、レアル・マドリード
大会名がチャンピオンズリーグに変更された1993-94シーズン以降、準決勝に進出したのは述べ100チーム。そのうち「赤」を基調としたユニフォームのチームは、半数に迫る「42」にも及んだ。今回はカウントしなかったが、「エンジ」と青がチームカラーのバルセロナも含むと、その総数は「53」まで跳ね上がる。さらに、この25年間で「赤」のチームがベスト4に入らなかったことは一度もない。単なる統計に過ぎないとしても、顕著な数字であることは間違いない。
2008年のイギリス・ダラム大学の発表によれば、「赤」を身につけることで、心理的にポジティブな効果がもたらされ、他の色を身につけるよりもパフォーマンスが向上するという研究結果も出ている。もともとサッカー界には、相対的に「赤」をチームカラーとするクラブが多く、この統計は確率論でしかない。それでも、大会の上位進出チームを占う上で一つの指標になるかもしれない。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト