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【スカサカ!ライブ】ネイマール欠場…PSGはレアル・マドリードにどう立ち向かうのか

2018.03.06

 番組レギュラー解説委員を務める岩政大樹(東京ユナイテッドFC)と、この日のスタジオゲストだったサッカー元日本代表、鈴木隆行氏が、6日にキックオフを迎えるUEFAチャンピオンズリーグのラウンド16セカンドレグ、パリ・サンジェルマンレアル・マドリードの展望を語った。

 ファーストレグではPSGが先制したものの、クリスティアーノ・ロナウドが2ゴールを挙げたレアル・マドリードが3-1と逆転勝利。セカンドレグに向けて有利な状況を作ったが、鈴木氏は「(ファーストレグの)内容的にはPSGのほうが良かった」と分析。「レアル・マドリードは攻撃が単調で、個人能力任せでやっている感じが大きかった。組織的な守備が全くないのも気がかり」と、セカンドレグに向けての不安要素を上げた。

 一方のPSGも、2月25日の国内リーグの試合で絶対的エースのネイマールが負傷、長期離脱となり、セカンドレグも出場できない。代役は最近、好調を維持しているアンヘル・ディ・マリアが濃厚だ。鈴木氏はディ・マリアとキリアン・ムバッペの両ウイングと、レアル・マドリードの両サイドバックの攻防に注目している。

「(レアル・マドリードは)両サイドバックが高い位置を取るので、センターバック2人で守ってサイドが空く状況が多くなります。リーグ戦ではカウンターを受けることが多く、失点もかなり多いです。その失点シーンを見ると、両サイドバックの戻りがかなり遅れています。ムバッペとディ・マリアが効いてくるんじゃないかと思います。確かにネイマールがいないのは痛いですけど、ディ・マリアも能力が高いので、(戦力は)それほど変わらないと思います」

 ファーストレグの結果を踏まえると、PSGは2-0以上の勝利が必要になる。全体的な試合展開について、鈴木氏はこのように展望した。

「多分レアル・マドリードが攻めると思います。PSGはしっかりディフェンスを作っておいて、自陣に引き込みつつカウンターを狙っていく。(レアル・マドリードの)中盤の選手は前にどんどん出てくるので、それを逆手にとってカウンターを狙えば、複数得点は十分に狙えるでしょう。前線の3枚(ムバッペ、ディ・マリア、エディンソン・カバーニ)に任せておけば、ゴールを奪える可能性は非常に高くなります。(レアル・マドリードは)ラインが高いし、戻りも遅いので、1対1、2対2、3対3の状況が出てきます。どんどんボールを回せれば、かなりの確率で複数得点を狙えるでしょう」

 カギを握るのは、やはり先制点をどちらが奪うかになるようだ。

「(PSGは)早い時間帯に1点決めたいですね。しっかり守備をしつつ、早い時間帯で得点を決めれば、レアル・マドリードにプレッシャーかけられます。そうすれば相手の攻撃が雑になってミスも起こり得るでしょう。ただ、失点には気を付けなければなりません。失点したら終わり。僕が(PSGの)監督なら、しっかりしたディフェンスができる選手を入れたいですね」

 現役時代は日本代表のストライカーとして活躍し、2002年日韓ワールドカップではゴールも決めている鈴木氏だけに、両チームのセンターフォワードにも注目しているようだ。

「カバーニは何でもできるタイプの選手。裏に抜け出せるし、ラストパスもできる。僕はすごく好きですね。こういう選手になりたかった。(同じようなプレーは)全くできないですけど(笑)。カリム・ベンゼマも同じ。器用な選手で、ドリブルもパスもできるし、ポストプレーもできる選手ですね」

 3月9日(金)21時から放送の『スカサカ!ライブ』では、JリーグYBCルヴァンカップ第1節のハイライトやJ1第3節川崎フロンターレ対ガンバ大阪のプレビュー、UEFAチャンピオンズリーグラウンド16セカンドレグのレビューなどを放送する予定となっている。

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