CL準決勝について独自の分析を披露したハリルホジッチ監督 [写真]=Masterpress/Getty Images
サッカー日本代表の監督で、『スカパー!』の特別コメンテーターを務めるヴァイッド・ハリルホジッチ監督が、チャンピオンズリーグ(CL)の準決勝ファーストレグ2試合について、それぞれの展望を語った。
CL準決勝にはレアル・マドリード、アトレティコ・マドリード、モナコ、ユヴェントスが進出しており、同監督は「何が起こるか分からない試合」とコメント。「ここ数年この4チームは安定してCLのような大きな大会で結果を残してきている」と、どのチームにも決勝進出の可能性が大いにあると予想した。
レアル・マドリードはアトレティコ・マドリードをホームに迎え、“マドリード・ダービー”が開催される。レアル・マドリードは過去にCLで11度優勝、一方のアトレティコ・マドリードはいまだ優勝経験なし。2013-14シーズンには両チームがCL決勝でぶつかり、レアル・マドリードがアトレティコ・マドリードを4-1で下している。ハリルホジッチ監督は「レアルにとって有利なデータが残っていますが、非常にタイトな試合になる」と考えているようだ。
「レアルには個人的に能力の高い選手がいます。個人能力の高いレアル対(ディエゴ)シメオネが就任してから組織力の高まったアトレティコの戦いになります。アトレティコは守備の形をしっかりと保って戦うチームです」と両者の特長を分析。特にアトレティコについては「このチームから勝利を挙げるのは難しいです。どのチームと対戦しても、相手にとってプレーしづらい試合展開にさせることができます」と評価した。
同監督はレアル・マドリードのフランス代表FWカリム・ベンゼマの調子がカギを握ると考えているようだが、仮にベンゼマが不調でも、スぺイン代表FWアルバロ・モラタがいることが心強いとコメント。「私はこのゲームが待ち遠しいです」と好カードに期待を寄せている。
もう一つの準決勝ファーストレグでは、モナコがホームでユヴェントスを迎え撃つ。指揮官は「非常に興味深い試合。結果を予想するのが非常に難しい」と頭を悩ませた。ユヴェントスは過去に2度のCL制覇を経験しているが、モナコの決勝進出経験は一度のみ。さらに同監督は「フランスのチームがユヴェントスに勝ったことが一度もない」というデータを紹介した。
ユヴェントスの強さについては「守備力の高さ」はもちろん、「個人で試合を決定づけることのできる選手を有している」ことと考察。対するモナコは「非常にパフォーマンスが高く、自信もつけており、非常に難しい相手となる」と直近の試合での好調ぶりを称えた。
また、「ユヴェントスの守備力はこのCLでの失点を2に抑えています、逆にモナコはどの試合でも得点を取っている攻撃力のあるチームです。そういった意味でも面白いカード」と指揮官らしい視点も。モナコの新星、フランス代表FWのキリアン・ムバッペが「新たに今、出現したスターがどのように自分たちを見せるのか」にも注目したいという。
なお、CL準決勝ファーストレグの2試合は『スカパー!』で生中継される。