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ドルトムント爆発事件でファン同士が見せた絆…熱烈エールに宿泊提供も

2017.04.12

ドルトムントにエールを送るモナコ・サポーター [写真]=Bongarts/Getty Images

 ドルトムントは11日、チームバスが3度の爆発に襲われた。この事件で、スペイン代表DFマルク・バルトラが右手に手術を強いられるケガを負い、同日行われる予定だったチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ファーストレグのモナコ戦も翌12日に延期となった。

 アウェイのスタジアムに駆けつけたモナコ・サポーターにとっては残念な試合延期となった。スタジアムから約10キロ離れた場所で起きた爆発事件とはいえ不安も増す状況だが、延期決定後も大半のサポーターがスタジアムに残り、「ドルトムント! ドルトムント!」とチャントを大合唱。熱烈なエールで相手クラブへのサポートを示した。これにはドルトムントもクラブ公式ツイッターを通じ、「モナコ・サポーターのご協力と、チャントに感謝します」とコメントしている。

 ドルトムントのサポーターもサッカーがつなぐ絆を見せた。試合が翌日に延期となったことで、宿泊場所に困るモナコ・サポーターが続出した模様。そこにドルトムント・サポーターが救いの手を差し伸べている。

 ドルトムントは延期決定後、同ツイッターで「モナコ・サポーターへ。もしドルトムントで宿泊場所が必要なら、『#bedforawayfans(アウェイファンにベッドを)』をチェックしてください」と呼びかけた。すると、ドルトムント・サポーターはツイッター上でハッシュタグ『#bedforawayfans』を利用し、モナコ・サポーターに自宅を宿泊地として提供する情報を掲載。モナコのクラブ公式ツイッターでは、実際に宿泊先を見つけたサポーターたちの様子が伝えられている。

 また、この事件に他クラブからもエールが寄せられている。ドルトムントのライバルであるシャルケの日本語版ツイッターは「今夜、起きてはいけない出来事がありました。ライバルチームのプレーヤーではありますが、シャルケはマルク・バルトラ選手の早期回復を心から祈っています」とコメント。日本代表MF原口元気が所属するヘルタ・ベルリンは、ドルトムントが試合日に大合唱する曲名を挙げ、「ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン(決して一人じゃない)! ドルトムント、マルク・バルトラ、モナコ、そして全てのファンが強くあれ」とエールを送った。

 その他、バルトラの古巣であるバルセロナは、日本語版ツイッターで「マルク・バルトラ、ドルトムント、そしてサポーターの皆様に心からの励ましを送ります」とのメッセージを掲載。日本代表FW岡崎慎司の所属するレスターや、マンチェスター・Uなどもエールを送っている。

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