04-05シーズンのCL決勝を戦ったミランのメンバー [写真]=Getty Images
ブラジル代表の最多出場記録保持者で、ミランでも長くプレーしたカフー氏。8日に開幕した2018年ワールドカップの南米予選で、ブラジル代表のゲストコーチを務めることが決まっている。ブラジルサッカー連盟の公式ツイッターは、ドゥンガ監督との2ショット写真を掲載している。
両氏は世界王者に輝いた1994年ワールドカップをともに戦った間柄であり、どちらもセレソンがワールドカップで優勝した時のキャプテンでもある(ドゥンガは1994年大会の、カフー氏は2002年大会のキャプテン)。
さて、そんなカフー氏が記憶に新しい2004-05シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝について口を開いたようだ。トルコのイスタンブールで行われたこのシーズンのCL決勝は、ミラン対リヴァプールという対戦カードだった。当時ミランはアンドリー・シェフチェンコ氏やカカ、アンドレア・ピルロといったスター選手を揃えており、最終ラインにはパオロ・マルディーニ氏やアレッサンドロ・ネスタ氏、カフー氏といった熟練の選手たちがいた。
試合はミランが前半のうちに3点をリードしたものの、リヴァプールが後半の6分間に3点を挙げて追いつき、PK戦の末リヴァプールが大逆転で優勝を果たした。この試合はそのあまりにドラマッチックな幕切れから“イスタンブールの奇跡”と呼ばれており、ファンの間では“カンプ・ノウの奇跡”と呼ばれる1998-99シーズンの決勝同様伝説的な試合として記憶されている。
そんなカフー氏がその夜のことを、イギリスメディア『FourFourTwo』に対して語った。ドレッシングルームで勝利を祝ったかを尋ねられると、「ああ、それは本当だ。私が対戦してきたチームの中で最も戦術的理解のあるチームの一つであるリヴァプール相手に、ミランは素晴らしいゴールを3つ決めた。我々は『自分たちの日だ』と思った。そして力を抜いてしまったんだ」と3点差をつけて前半を終えた際に、チーム全体が気を抜いてしまったことを明かした。
続けて「リヴァプールが最初の2点を決めた時、衝撃を感じた。3点目が決まった時、そのことが信じられなかった。ミランに落ち度はなかった。リヴァプールがそれに値したのさ。リヴァプールに対しては大きな称賛の気持ちを持っている。他のチームであれば、ハーフタイムで3-0にされた後にあんな姿を見せられなかっただろう。実際、PK戦が始まる前でさえ全てが終わったと悟っていたよ。シェフチェンコが延長戦に(イェルジー)デュデクの真正面から大きなチャンス逃した時だね」
(記事提供:Qoly)