2015.09.05

サッカー界から難民に救いの手…ポルトがCL出場クラブによる援助を提案

ポルト
8月8日に今シーズンの新体制をお披露目したポルト [写真]=Getty Images

 ポルトのジョルジ・ヌーノ・ピント・ダ・コスタ会長が、チャンピオンズリーグ・グループステージ出場クラブに対して、欧州で問題となっている難民への援助を行う提案する文書を、UEFA(欧州サッカー連盟)のミシェル・プラティニ会長に提出した。イギリス紙『デイリーメール』が4日に報じている。

 ヨーロッパで深刻さを増す難民問題。イギリスメディア『BBC』によると、内戦などでシリアやアフガニスタン、エリトリアなどの治安が悪化したため、ヨーロッパへの難民が移民が急増。国際移住機関(IOC)は、今年1月から8月にかけて中東やアフリカなどからの難民や移民の数が、把握できているものだけで35万人以上と発表しており、すでに2014年度の総数28万人を優に越している。中には、地中海を渡ろうとした難民者らが、すでに2600人以上も溺死しているという。

 この状況にサッカー界から援助の動きが生じている。今年欧州で最も多い難民者流入が見込まれているドイツのバイエルンは、3日にクラブ公式サイトで、難民の若者を支援するトレーニングキャンプの設置と、チャリティマッチを開催し100万ユーロ(約1億3000万円)の緊急援助をすることを発表した。トレーニングキャンプではドイツ語のクラスや、食事、トレーニングキットなどの提供も行われる。

 同クラブのカール・ハインツ・ルンメニゲ会長は、「我々バイエルンは、住む場所を失い、支援を必要とする子どもや女性、男性への支援や、ドイツへのサポートとアシストをする社会政治的な責任を考慮している」とコメントしていた。

 すると4日、ポルトのがピント・ダ・コスタ会長もそれに続き、UEFAのプラティニ会長宛に文書を送付。クラブ公式サイトで公開しているその文書の内容は、チャンピオンズリーグ・グループステージに参戦する全32クラブ(ポルトも含む)に対して、同ステージでの最初の2試合で、チケット1枚ごとに1ユーロの募金を提案している。

「サッカー界は、社会的な責任や結束において長い伝統があります。そのため、ヨーロッパへの難民や移民の問題に対して、目を閉じることはできません。ポルトは、UEFAを通じ、今シーズンのチャンピオンズリーグ・グループステージに参加する31クラブに協力を要請し、最初の2試合において、チケット1枚が売れるごとに1ユーロ(約133円)の募金をすることを提案します。我々が協力して努力することで、今シーズンのチャンピオンズリーグにて、より成功を収めることができます。難民のためにプレーしましょう!」

 なお、同紙によると、CLプレーオフ敗退となったセルティックもチャリティマッチを開催し、収益金を難民支援のために募金する予定だという。

 チャンピオンズ・グループステージの初戦は9月15、16日に行われる。

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