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“元レアル”の呪い? 放出選手からまたも強烈な“恩返し”を食らう

レアルはこれまで退団選手に強烈な“恩返し”を受けている [写真]=Getty Images

 13日のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント準決勝セカンドレグで、レアル・マドリードはユヴェントス相手にホームで1-1のドロー。2戦合計2-3で準決勝敗退が決まった。

 それにしても、レアルの大会連覇を阻んだのが、下部組織出身のアルバロ・モラタだったというのは皮肉な話だろう。昨夏、15歳から過ごしたクラブと袂を分かち、プレー機会を求めてイタリアへと新天地を求めたストライカーは、ファーストレグに続いてゴールを奪い、古巣に大きな失望をもたらした。

 だが、レアルがクラブOBから強烈な“恩返し”を食らうのは、これが初めてのことではない。その相性の悪さは、これまでにも度々露呈されている。

 今回のモラタの活躍を受けて、まず思い出されるのは、元スペイン代表FWフェルナンド・モリエンテスだろう。2003-04シーズン、レアルからモナコにレンタル移籍していたモリエンテスは、チャンピオンズリーグ準々決勝で古巣と対戦。するとモラタ同様、ホームとアウェーそれぞれでゴールを奪って、レアルの欧州制覇を阻止した。

 当時「銀河系軍団」と呼ばれたチームに居場所がなく、出場機会を求めて国外クラブに移籍した経緯は、モラタと瓜二つ。11年の時を経て、まさか同じ轍を踏むことになるとは、地元のファンですら想像していなかったかもしれない。

 とはいえ、彼ら2人はピッチを離れれば、レアルへのリスペクトを口にしていた。その一方で、一度はレアルに籍を置きながら、その後クラブに激しい憎悪を抱き、「レアルキラー」の異名を取るまでになったのが、元カメルーン代表FWサミュエル・エトオだ。

 エトオにとって、レアルは欧州行きのチャンスを与えてくれたクラブだった。だが、いざマドリードに到着すると、待っていたのはレンタル移籍の日々。その扱いを根に持ったエトオは、恩を仇で返すかのようにレアル戦でゴールを奪い続けた。

 その結果、マジョルカとバルセロナに在籍中、古巣から奪った得点は2桁の10ゴールに上る。なかでも、本来なら“ホームスタジアム”になるはずだったサンティアゴ・ベルナベウでは、半数の5ゴールを記録。後に、あのイケル・カシージャスが「エトーは強敵だった」と苦手意識を認めたほどだった。

 そんなエトオほどではないにせよ、現バルセロナ指揮官のルイス・エンリケも、レアルの“負の歴史”に名を刻む1人である。選手時代にレアルからバルサへの移籍を実現したL・エンリケは、古巣を相手に5つのゴールを挙げ、前者にとっての“ヒール”、後者のとっての“ヒーロー”となった。そして今、監督としてビッグイヤー獲得に王手をかけているのは周知のとおりだ。

 なお、レアルはユヴェントス戦の4日前に行われたリーガ・エスパニョーラ第36節で、ホームにバレンシアを迎えて2-2のドローに終わった。これで首位バルセロナとの勝ち点差は残り2試合で4にまで開き、逆転優勝の可能性はほぼなくなった。

 その試合で、痛恨の2失点目を叩きこんだのは、バレンシアMFのハビ・フエゴ。FKをヘディングで合わせてゴールを決めたが、そのFKのキッカーを務めたのは、かつて「レアルの下部組織最高傑作」と言われたこともあるMFダニエル・パレホだった。

 単なる偶然にしては出来過ぎた話であり、もはや、「クラブOBの呪い」と言っても差し支えないかもしれない。

(記事/Footmedia)

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