2015.04.22

CL準決勝進出をかけた“マドリードダービー”…今季8回目の対戦を制するのは?

マドリードダービー
今季8度目のマドリードダービーを制してCL準決勝に進出するのは? [写真]=Getty Images

文=北村敦

 アトレティコ・マドリードの本拠地ビセンテ・カルデロンでの1stレグは両雄譲らずスコアレスドローに終ったチャンピオンズリーグ準々決勝の“マドリードダービー”は、舞台をサンティアゴ・ベルナベウに移しての2ndレグで決着がつけられる。

 今シーズンここまでサンティアゴ・ベルナベウで3度対戦している両チームだが、昨年8月のスーペルコパの1stレグは1-1のドロー、9月のリーガ・エスパニョーラ第3節は2-1でアトレティコが勝利、今年1月のコパ・デル・レイ5回戦2ndレグは2-2のドローとなっている。これら結果を踏まえると、今シーズン7度の“マドリードダービー”で4勝3分と黒星を喫していないアトレティコの勝ち抜けが濃厚ということになる。

 とはいえ、直接対決でまだ白星のないレアルもアトレティコとの戦い方を改善しており、お互いに手の内を知り尽くしている両チームは、対戦を重ねるほど相手の長所を消し合う拮抗した展開が増えている。実際、1stレグは、レアルは遠目からのシュートを打たされるケースが目立ち、アトレティコも得点源のセットプレーを封じられ、そのうえ双方とも武器であるカウンターが不発に終わる結果となった。

 今回の2ndレグに向けては、アトレティコは出場停止のMFマリオ・スアレスを除くトップチームの全選手が起用できる状況にあり、ほぼ万全に近い陣容と言える。反対にレアルは、FWカリム・ベンゼマ、MFガレス・ベイル、MFルカ・モドリッチを故障により、DFマルセロを出場停止により欠くことが確定しており、大幅な戦力低下は避けられない。とりわけ、前線と中盤の潤滑油でもあるベンゼマとモドリッチの不在は、プレーの機能面に多大な影響を与えることは必至だ。

 それゆえ、レアルがどのような戦い方をするかが、今回の試合の流れを左右することは間違いないだろう。まずシステムに関しては、ベイルの欠場に伴い4-3-3から4-4-2に変更される可能性が高い。また、欠場する4選手の代わりとしては、FWハビエル・エルナンデス、MFイスコ、MFアシエル・イジャラメンディ、DFファビオ・コエントランがスタメン入りすると予想されている。この中で、今シーズン出場機会が少ないFWエルナンデスには、応対した経験がわずかしかないアトレティコの守備陣をかく乱し、前線のパートナーである大黒柱のFWクリスティアーノ・ロナウドの決定力を生かすプレーに期待が掛かる。また、MFイスコには、MFハメス・ロドリゲスやMFトニ・クロースとの連係により、中盤で違いを生み出すプレーが求められる。

 対するアトレティコは、絶好調のFWアントワーヌ・グリエスマンへのマークが厳しくなるのは確実なので、右足首に問題を抱えたままプレーしていた1stレグから状態が回復したFWマリオ・マンジュキッチのサポートが必要不可欠となる。また、1stレグではレアルにカウンターとセットプレーの対策をきっちり練られた感があるだけに、相手の戦力が落ちる今回の2ndレグではしっかりとした組み立てからの攻撃も繰り出したい。そのためには、中盤のMFアルダ・トゥラン、MFコケ、MFティアゴ・メンデスに、両サイドバックのDFフアンフランおよびDFギリェルメ・シケイラがどれだけ絡めるかが鍵となるだろう。

 いかなるチームの守備力も無力化できる攻撃力を持つレアルに、いかなるチームの攻撃力も無力化できる守備力を持つアトレティコ。だが、今回の対戦に限っては、レアルはどうやって失点を防ぐか、アトレティコはどうやって得点を奪うかが、双方にとって最大の課題となる。

 1stレグを終えた直後には、レアルのカルロ・アンチェロッティ監督は「前半のようなプレーを試合通じて行わなければならない」、アトレティコのディエゴ・シメオネ監督は「後半のようなプレーをしなければならない」と、2ndレグに向けて対照的なコメントを残した両チーム。その指揮官の言葉をピッチで表現できた方が、今シーズン最後の“マドリードダービー”で勝ち名乗りを上げることになるだろう。

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