CL準々決勝で驚異のスプリントを披露したヴァラン(右) [写真]=Getty Images
現地14日に行われたチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグで、アウェーでアトレティコ・マドリードとスコアレスドローに終わったレアル・マドリード。攻撃面ではチームの目玉であるFWクリスティアーノ・ロナウド、FWカリム・ベンゼマ、FWガレス・ベイルの“BBCトリオ”が不発に終わる一方、守備面ではアトレティコに殆どチャンスを作らせることがなかった。
そんな守備陣で特に目立つ働きをしたのが、アトレティコのFWマリオ・マンジュキッチおよびFWアントワーヌ・グリエスマンの2トップや途中出場のFWフェルナンド・トーレスを完璧に抑えこんだDFラファエル・ヴァランだろう。
柔軟性と力強さを兼ね備えた高い身体能力と優れた状況判断を背景とするエレガントなプレーで、アトレティコの攻撃をシャットアウトしたヴァラン。それだけではなく、自陣ペナルティエリアからドリブルを開始し、マークに来た相手MFガビを一気に抜き去り右サイドを独走してクロスを入れた42分のプレーは、スペイン紙『Marca』から「ヴァランという名のロケット」と評されるなどスタジアムの度肝を抜いた。
この場面で置き去りにされてしまったアトレティコの主将のMFガビも、ヴァランの並外れたスピードを痛感させられたようで、試合後のインタビューでは思わず驚嘆の声を上げている。
「ヴァランはリーガで最も速い選手の1人だ。恐らく地球上最速のセンターバックだろう」