2014.04.10

アトレティコを40年ぶりのCLベスト4に導いた“シメオネ改革”の軌跡を辿る

シメオネ
アトレティコを40年ぶりにCL4強に導いたシメオネ監督 [写真]=Getty Images

 9日に行われたチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦で、アトレティコ・マドリードはホームでバルセロナに1ー0で勝利。CLの前身であるチャンピオンズカップ時代の73ー74シーズン以来、40年ぶりの準決勝進出を果たした。

 2011年12月の監督就任時、3部リーグのクラブにも勝てなかったアトレティコをヨーロッパリーグ制覇に導き、昨シーズンは宿敵レアル・マドリードを下し17年ぶりのコパ・デル・レイ優勝をクラブにもたらしたディエゴ・シメオネ。闘将は負け犬根性が充満していたチームをどのような手腕でよみがえらせたのか?

 すべての始まりは11-12シーズンのウインターブレイクだった。このシーズン、チームは開幕から16試合を終えて10位と低迷。クラブはコパ・デル・レイで3部のアルバセテ相手に敗退したことを受けてグレゴリオ・マンサーノ監督を解任し、1995-96シーズンに2冠を達成した際の中心選手だったディエゴ・シメオネの招聘を決断した。

「我々が望むのは、アグレッシブで激しく、勇敢に戦い、スピーディーなカウンターを武器とするチーム。つまり、アトレティコのユニフォームに備わるアイデンティティを体現するということだ。我々はドブレッテ(2冠)を成し遂げたチームのスピリットを取り戻さなければならない」

 目指すチーム像をこう述べたシメオネは、現役時代から変わらぬリーダーシップを生かし、ハードワークできる強固なチーム作りを進めた。

 コンパクトでソリッドなブロックを保ち、球際で戦い、素早くカウンターを仕掛けるスタイルが浸透したチームはやがて、ジエゴやファルカオといった個の再生をも促し、シーズン終了時には2年ぶりのヨーロッパリーグ制覇を達成。昨シーズンは決勝で宿敵レアル・マドリードを下し、13シーズンも続いたマドリードダービー未勝利の歴史に終止符を打つと同時に17年ぶりのコパ・デル・レイのタイトルをクラブにもたらした。

 そして迎えた今シーズン、ファルカオという攻撃の核を失いながらも、クラブ史上初の開幕7連勝を果たし、バルセロナとR・マドリードを押し退けて首位の座に君臨。ここ数年続いてきたバルセロナとR・マドリードの2強体制の勢力図を塗り替えてみせた。

 さらにチャンピオンズリーグでは決勝トーナメントで1回戦で強豪ミランを撃破。準々決勝のバルセロナ戦では敵地での初戦をドローに持ち込むと、第2戦ではアグレッシブなプレッシングからのカウンターで奪った1点を守り切り、40シーズンぶりとなる準決勝進出の快挙を成し遂げた。

 95-96シーズン、アトレティコがリーガ・エスパニョーラとコパ・デル・レイの2冠を達成した時、シメオネは、ピッチの中央でキャプテンマークを巻き、雄叫びを上げていた。当時の情熱を今も心の内に燃やすシメオネは、愛するクラブの輝かしい未来のために、全身全霊でチーム改革に取り組んでいる。

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