アル・イテハド加入が正式に発表されたベンゼマ [写真]=Anadolu Agency via Getty Images
2022-23シーズン限りでスペインのレアル・マドリードを退団し、7日にサウジアラビアのアル・イテハドへ加入することが発表された元フランス代表FWカリム・ベンゼマが、新天地での意気込みを語った。
ベンゼマに関しては今シーズン限りでレアル・マドリードとの契約が満了を迎える中、サウジ・プロフェッショナル・リーグを制覇したアル・イテハドから高額オファーが届いたことが報じられていた。当初はレアル・マドリード残留が濃厚と見られていたが、急転直下で退団が決定。既報通り、新天地はアル・イテハドに決まっていた。各スペインメディアの報道によると、ベンゼマは3年契約を締結した模様。収入は総額3億ユーロ(約450億円)ほどとなる見込みだ。
完全移籍加入に際し、ベンゼマはアル・イテハドの公式Twitterを通して意気込みを発表。移籍に至った経緯や新天地としてアル・イテハドを選んだ理由をを明かした。
「異なる国で新たなリーグに身を置けることにワクワクしている。アル・イテハドには素晴らしい歴史があり、信じられないほど情熱的なファンのみんなもいる。このクラブはリーグ優勝だけでなく、アジアで力を発揮するというサッカー面での大きな野望があるんだ。幸運にも、僕はこれまでのキャリアで素晴らしいことを成し遂げることができた。スペインやヨーロッパで、勝ち獲れるものをすべて勝ち獲ってきた」
「そして今、新たな挑戦やプロジェクトに挑戦するべき時期だと感じている。ファンのみんなや出会った人々の温かさと愛を感じてきた。新しいチームメイトと顔を合わせ、彼らとともにこの素晴らしいクラブとサウジアラビアの試合を新たなレベルに引き上げるための手助けをするのを楽しみにしている」
また、ベンゼマは今回の移籍が「自分にとっては新たな挑戦であるとともに、新たな人生のスタートだと思っている」と主張。「トレーニングを始めるのが待ち遠しい」と新シーズンを見据えただけでなく、「トロフィーを獲るため、得点を取るため、自分の才能を示すため、ファン、クラブ、代表、みんなを満足させるため、あらゆることをするつもりだ」と決意を明かした。
さらに、サウジ・プロフェッショナル・リーグの印象については「素晴らしいリーグだし、良い選手もたくさんいる」と発言。「クリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル所属)だっているしね。彼は、サウジアラビアがさらにレベルを上げ始めていることを示す友人だ」とレアル・マドリード時代に共に多くのタイトルを勝ち獲った“伝説”の名前に触れ、「ヨーロッパでそうだったように、僕は勝つためにここに来た。ジッダで会えるのを楽しみにしているよ」とファン・サポーターに向けてメッセージを送った。
現在35歳のベンゼマはリヨンの下部組織で育ち、2004-05シーズンのリーグ・アン第21節メス戦でトップチームデビュー。その後はリヨンに欠かせないストライカーに成長を遂げ、2009年夏にレアル・マドリードへ完全移籍にて加入した。最終的にレアル・マドリードには14シーズン在籍し、公式戦通算648試合の出場で歴代2位となる354ゴールを記録。4度のラ・リーガ、5度のチャンピオンズリーグ(CL)、3度のコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)など合計24個ものタイトルを獲得した。2022年にはバロンドールも受賞している。
By サッカーキング編集部
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