[写真]=Getty Images
東南アジアの王座を争うAFF三菱電機カップの準決勝、タイ代表対マレーシア代表の2ndレグがタイ・パトゥムターニーのタマサートスタジアムで行われた。
連覇を狙うタイ代表と、2010年以来6大会ぶり2度目の優勝を目指すマレーシア代表の対戦となった準決勝。マレーシア・クアラルンプールで行われた1stレグでは、ホームのマレーシア代表がワンチャンスを生かして1ー0で先勝した。アウェイゴールを奪えずに敗戦したタイ代表は、決勝進出へ向けて追い込まれた状況でホームでの2ndレグを迎えた。
試合は1stレグ同様にタイ代表がボールを保持する展開となる。19分にティーラトン・ブンマータン(元ヴィッセル神戸、横浜F・マリノス)が左サイドから上げたクロスにティーラシン・デーンダー(元サンフレッチェ広島、清水エスパルス)が頭で合わせてタイ代表が先制。90分以内で決勝進出を決めるには2点差以上での勝利が求められるなか、タイ代表は元Jリーガーコンビの活躍で幸先よく先制点を挙げた。
後半に入ってもタイ代表ペースの展開は変わらず、55分にはセットプレーの流れから最後はボディン・パラーが決めて2ー0。さらに、71分にはスパナン・ブリーラットの右からのクロスに後半から投入されたアディサック・クライソーンが合わせて3ー0。大きな3点目を挙げたタイ代表がそのまま勝利し、2試合計3ー1のスコアで逆転での決勝進出を決めた。
チャナティップ、スパチョークのJリーグ組ら複数の主力選手が不在ながら決勝に駒を進めたタイ代表は、最多7度目の優勝を懸けてベトナム代表との頂上決戦に臨む。
文=本多辰成