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【ACLグループJ展望|神戸】初戦を白星で飾り、悪い流れを断ち切れるか

2022.04.19

[写真]=Getty Images

メンタルに不安もライバル不参加は追い風

■試合日程(日本時間)
4月19日(火) 20:00 対 傑志
4月22日(金) 23:00 対 チェンライ・ユナイテッド
4月25日(月) 23:00 対 チェンライ・ユナイテッド
5月1日(日) 20:00 対 傑志

 AFCチャンピオンズリーグのグループJは、上海海港が上海市のコロナ禍の影響で参加を辞退。それに伴い、チェンライ・ユナイテッド(タイ)、傑志(香港)、ヴィッセル神戸の3チームによる総当たり戦に変更となった。

 ラウンド16への進出条件をおさらいすると、第1条件としては各グループの1位になること。第2条件は各グループ2位のうち上位3位以内に入ること。ただし、第2条件の順位は3チームに減少したグループJとの均等を図るため、東地区の4グループに関しては最下位(4位)チームとの対戦を除く勝ち点で争われる。つまり、グループJ以外はグループステージが終了した時点で勝ち点が変動する可能性を秘めているわけだ。

 勝ち点計算もややこしいが、過密日程のセントラル開催において試合数が少ないグループJは、他のグループに比べてコンディション面でも恵まれている。とくに、大会直前の監督交代で時間がほしい神戸にとっては“追い風”の3チーム総当たり戦になった。

 また、一番のライバルと予想された上海海港が辞退したことで、神戸が1位通過する確率は高まったと見ていい。もともとアンドレス・イニエスタ、ボージャン・クルキッチ、大迫勇也、山口蛍、酒井高徳らを擁す神戸がグループJで戦力的に抜けていた中で、ライバルの不参加はまさに“棚ぼた”だ。

 開催地のタイでは、負傷離脱中の武藤嘉紀が順調に復帰へのプロセスを歩んでいる様子で、こちらも好材料と言っていい。

 不安材料としては、J1リーグでいまだに白星がないことに対してのメンタル面だろう。J1リーグ開幕から10試合で5得点16失点と数字的にもよくない。試合数にばらつきはあるが、5得点は下から2番目で、16失点は最下位である。

 ポイントになる試合は、やはり19日の初戦・傑志戦だ。ここでJ1リーグの悪い流れを断ち切れるかどうかが山場になる。大会を通しては、守備組織の構築に長けたロティーナ監督が、大会期間中にどれだけ戦術をチームに落とし込めるかが大きなカギになりそうだ。

文=白井邦彦

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