FOLLOW US

【ACLグループF展望|浦和】大邸FCとの一騎打ちと目されるだけに、初戦のライオン・シティ戦は必勝

2022.04.15

[写真]=Getty Images

3年ぶりにアジアの舞台へ帰還

■試合日程(日本時間)
4月15日(金) 23:00 対 ライオン・シティ・セーラーズ
4月18日(月) 23:00 対 山東泰山
4月21日(木) 23:00 対 大邸FC
4月24日(日) 20:00 対 大邸FC
4月27日(水) 20:00 対 ライオン・シティ・セーラーズ
4月30日(土) 20:00 対 山東泰山

 2007年と2017年にアジアを制した浦和レッズは、現在の大会形式になった2002年以降、アジア内で最多タイの優勝回数を誇る。決勝進出も、アル・ヒラル(サウジアラビア)の4回に次ぐ3回と強さを見せてきた。その舞台に、昨季の天皇杯優勝クラブとして3年ぶりに返り咲く。

 グループステージでは、ライオン・シティ・セーラーズ(シンガポール)との対戦に始まり、山東泰山(中国)、大邱FC(韓国)と同居することになった。中国勢は昨季に新型コロナウイルスの影響から若手メンバーだけで大会に臨んでおり、西川周作は「検査をしている時に彼らがいるのを見たけど、見た目は若いこれからの選手が多かった」と今大会の出場メンバーを目撃した際の印象を話している。もちろん、山東とライオン・シティを侮ることはできないが、大邱FCとの一騎打ちになる可能性が高いと目される。

 浦和は昨季からリカルド・ロドリゲス監督が率いるだけに、2年目の今季はより成熟したチームの姿が期待された。しかし、Jリーグ開幕から試合内容は悪くないものの決定力を欠く場面も多く、10試合を終えて勝ち点10と成績が思うように伸びない中でACLの戦いに突入する。主将の西川は「リーグで結果が出ない中でのACLは、気持ち的にも切り替えができる。アジアの大会でモチベーションも高い」と、精神的にリフレッシュした環境で臨めることをプラス要素に挙げた。

 また、大邱FCも国内リーグでは9試合を終えて勝ち点8の10位と苦しんでいる。そうした意味では、似たようなチーム状況にある両者がグループ内での上位予想を受けるだけに、波乱含みの要素はある。とくに浦和は初戦のライオン・シティ戦にうまく入ることが必要だろう。元韓国代表FWで2メートル近い長身のキム・シンウクは注意すべき存在だと言える。

【KEY PLAYER】FW 7 キャスパー・ユンカー

[写真]=Getty Images


 連日30度を超える高温多湿な中で中2日で6試合という強烈なスケジュールだが、あえてキーマンを指名するならキャスパー・ユンカーとしたい。ここまでのリーグ戦ではわずか1ゴールで、彼らしくない決定機でのミスも目立つ。しかし、ACLの全体的な傾向としては、相手を研究して長所を消すというよりも、良さを出し合う展開になりやすい。それだけに、浦和もゴールチャンスを作る回数は十分にあるだろう。それをストライカーが決めきれるかどうかが大きなポイントになると言える。

 いずれにしても、浦和はJリーグの中でも早くから「日本からアジアへ、アジアから世界へ」という志を掲げてきた。3年ぶりに戻るこの舞台でも、それに恥じない姿で勝ち進むことが期待される。

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO