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全北現代キム・ボギョンの反戦パフォーマンスが韓国で話題に

[写真]=韓国プロサッカー連盟

 ロシアのウクライナ侵攻を受けて世界のサッカー界が戦争反対のメッセージを表明するなか、韓国Kリーグもこれに続いている。

 なかでも国内で大きな注目を集めているのが、27日に行われたKリーグ1(1部)第2節の大邱FC対全北現代モータースで、元韓国代表MFキム・ボギョン(全北現代)がとったある行動だ。

 日本人MF邦本宜裕との交代で後半途中から出場したキム・ボギョンは、後半27分に先制ゴールを決めた。直後、祝福に来たチームメイトを制止すると、一人で中継カメラに近づき、力強くこう叫んだ。

「NO、チョンジェン(韓国語で“戦争”の意味)! ウクライナ! NO、戦争! ウクライナ!」

 キム・ボギョンは「NO、戦争」で人差し指を左右に振り、「ウクライナ」では親指を立てるジェスチャーを見せた。試合後の記者会見でゴールパフォーマンスの意味を問われると、「果たして現代は戦争に合う時代なのだろうか。今日の午前もニュースを見てもどかしい気持ちになった」とし、次のように真意を打ち明けた。

「全世界から戦争に反対するスターの声が挙がり、国家もそこに加わるのを見て、僕もこのような言葉を伝えたかった。ウクライナの国民がとてもつらい状況に陥り、家族と別れてしまう光景を見て、たくさんのことを考えた。だから“NO、戦争、ウクライナ”と叫んだんだ」

 かつて日本ではセレッソ大阪、大分トリニータ、松本山雅FC、柏レイソルと渡り歩き、カーディフやウィガンなど欧州クラブにも在籍したキム・ボギョン。「(イングランドで)ウクライナの選手ともたくさん試合をしたことがある。だから考えが浮かんだ」と、今回のゴールパフォーマンスをするに至った経緯を伝えていた。

 戦争反対のアクションを起こしたのはキム・ボギョンだけではない。全北現代と対戦した大邱FCは、キックオフ前の写真撮影に「WE HOPE FOR WORLD PEACE」と書かれたボードを手にして臨んだ。別会場の試合でも、サポーターが観客席で「STOP WAR PEACE IN UKRAINE」、「#NO WAR」、「NO WAR IN UKRAINE」などが記された横断幕を掲げていた。

 なお、Kリーグを管轄する韓国プロサッカー連盟はスタジアムにおける政治的な立場の表明を原則として禁止している。ただ、キム・ボギョンのゴールパフォーマンスについては「政治的ではなく反戦や平和のメッセージと考えることが正しく、問題にすることはない」とし、横断幕に関しても「反戦や平和に関連した横断幕を統制、撤去する計画はない」と、いずれも許容する立場を明らかにした。

 選手のみならず、クラブやサポーターも反戦の意思を示したKリーグ。今後はどのような広がりを見せるだろうか。

文=ピッチコミュニケーションズ

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