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タイ、フィリピンに貫禄勝ちでAFFスズキカップ準決勝進出…Jリーグ経験者が攻撃を牽引

2021.12.15

[写真]=Getty Images

 東南アジア王者を決めるAFFスズキカップのグループリーグが14日に行われ、タイがJリーグでのプレー経験がある選手たちの活躍でフィリピンに勝利。グループリーグ最終戦を残してシンガポールとともに準決勝進出を決めた。

 5カ国ずつ2つのグループに分かれて行われるグループリーグで、グループAを戦うタイは東ティモール、ミャンマーに連勝してグループ首位に立つ。3連勝を飾れば各グループ上位2カ国によって争われる準決勝進出が決まるという状況でフィリピンとの第3戦を迎えた。

 J1リーグ最終節を終えてミャンマーとの第2戦から合流したMFチャナティップ(北海道コンサドーレ札幌)とDFティーラトン横浜F・マリノス)がこの日もスタメンで出場。試合は序盤からタイがボールを保持して攻勢に出ると、26分に左サイドでチャナティップからオーバーラップしたティーラトンへとパスが出る。最後はティーラトンのクロスにサンフレッチェ広島、清水エスパルスでもプレーしたFWティーラシンがダイレクトで合わせてタイが先制した。

 しかし、後半に入って57分にフィリピンのこの試合唯一の枠内シュートがゴールネットを揺らして同点。勝ち切って準決勝進出を決めたいタイは、78分に元大分トリニータのMFティティパンが得たPKをティーラシンが沈めて勝ち越しに成功した。タイはJリーグでのプレー経験のある選手たちが2ゴールを演出し、3連勝で順当に準決勝進出を決めた。

 2-0で東ティモールを下したシンガポールも3連勝で準決勝進出を決め、グループAはタイとシンガポールの突破が決定。2回戦制で行われる準決勝は連覇を狙うベトナム、インドネシア、マレーシアが争うグループBの上位2カ国との対戦となる。

文=本多辰成

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