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【ACLグループH展望|全北現代】2006年から5年周期で決勝に進出。2021年の今季は……?

2021.06.25

[写真]=Getty Images

G大阪との“再戦”は激戦必至

■試合日程(日本時間)
6月25日(金) 25:00 対 チェンライ・ユナイテッド
6月28日(月) 25:00 対 ガンバ大阪
7月1日(木) 23:00 対 タンピネス・ローバース
7月4日(日) 23:00 対 タンピネス・ローバース
7月7日(水) 25:00 対 チェンライ・ユナイテッド
7月10日(土) 23:00 対 ガンバ大阪

 2020年シーズンに史上初のリーグ4連覇と2冠(Kリーグ、FAカップ)を達成した国内の“絶対王者”は、今季開幕前にチームを大幅刷新した。“生きる伝説”こと41歳イ・ドングッが引退し、シーズンMVPのMFソン・ジュンホが中国へ移籍。これまでコーチを務めていたクラブOBのキム・サンシクが新監督に選ばれたほか、元韓国代表パク・チソンのアドバイザー就任も話題を呼んだ。

 ただ、今季の戦いぶりはどうも王者らしくない。Kリーグでは第19節終了時点(1試合未消化)で蔚山現代と勝ち点3差の2位につけるが、一時は7試合未勝利(4分け3敗)の泥沼にハマった。また、2連覇をかけたFAカップは3部クラブにPK戦で敗れ、初戦で早々に姿を消してしまったのだ。総得点数こそリーグ最多(34得点)だが、これまで積み重ねた6つのドローはすでに昨季(3分け)の2倍と、下位相手に勝ち切れない試合が多い。

 グループステージで注目すべきはガンバ大阪との“再戦”だろう。初顔合わせの2006年は同組に属し、全北現代モータースが1勝1分けで勝ち越し。決勝トーナメント準々決勝で激突した2015年は、ガンバ大阪が2ndレグの劇的決勝弾で全北現代を下した。当時の敗北をコーチとして経験したキム監督は、「“韓日戦”では例えじゃんけんでも負けてはならない。選手もそれを理解しているはずだ」と、3度目の対決でのリベンジに燃える。

 全北現代は2006年にACL初制覇後、2011年に準優勝、2016年に2度目の優勝と“5年周期”で決勝に進んでおり、ファンの間では今季の決勝進出を期待する声もある。だが、現状のパフォーマンスを見るに、決勝トーナメントへの進出も100パーセントの確信は持てない。昨季ACLでは横浜F・マリノスに4失点で敗れるなどし、8年ぶりにグループステージで敗退した。Kリーグ王者として2年連続となる失態は許されない。

【KEY PLAYER】FW 10 スタニスラフ・イリュチェンコ

 ロシアとドイツの国籍を保有する身長187センチの大型ストライカー。ドイツ3部を経て2019年夏の浦項スティーラース移籍でKリーグに参戦すると、1シーズン半で48試合に出場し、28得点8アシストを記録。その実績を引っさげて、今冬に全北現代へ加入した。

 今季Kリーグではここまで18試合に出場し、9得点4アシストで得点ランキング2位につける。得点力や空中戦の強さ以外にチャンスメイクにも長けており、勤勉な性格から選手やファンからの信頼も厚い。自身初挑戦となるACLではエースとしての真価が問われる。

文=ピッチコミュニケーションズ

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