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意外なペアも! 実は同郷の選手たち

2020.04.27

今年は“オンライン帰省”ということで、実は同郷の選手たちをご紹介[写真]=Getty Images

 いよいよゴールデンウィークに突入――。とはいえ、今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、外出自粛を要請されている。故郷で友人や家族と過ごす予定を立てていた人は、“オンライン帰省”でやり過ごすしかない。

 もちろん、サッカー選手もそれぞれの故郷を持つ。こんな時だからこそ、“ふるさと”に想いを寄せる選手も多いだろう。アイツは元気でやっているのだろうか、と。

 そんな“アイツ”の中には、同じサッカー選手が含まれている場合も少なくない。さまざまな国籍の選手たちが集うピッチ上だが、中には同郷のプレーヤーが存在することもある。そして、実は幼い頃から知り合いだったというケースも珍しくない。

 そこで今回は、あまり知られていないであろうサッカー界の同郷選手たちをピックアップ。プレミアリーグでプレーする選手のうち、母校が一緒だったり、ストリートサッカーで対戦したり、それぞれの関係を持つ同郷の選手5組を紹介する。

写真=Getty Images

 

ハリー・ケイン×ドワイト・ゲイル
(ウォルサムストー出身/イングランド)


 
 トッテナムの絶対的エースに君臨するケインは、ニューカッスルで武藤嘉紀とポジションを争うゲイルと同郷だ。ロンドン北東部のウォルサムストーで生まれた両者は『リッジウェイ・ローヴァーズ』という少年サッカーチームの出身で、母校も同じ。2人が卒業した『チングフォード財団学校』は、デイヴィッド・ベッカムを輩出した学校としても知られている。

 また彼らには、アーセナルのアカデミーから放出されたという共通点がある。ケインは8歳、ゲイルは12歳の時、“ぽっちゃり”や“小さ過ぎる”という理由で見切りをつけられたのだ。そんな両ストライカーは、2015年1月に行われたプレミアリーグのクリスタル・パレス対トッテナム戦でそろって得点を記録。少年サッカーチームや学校の関係者を大いに喜ばせた。
 

デレ・アリ×ベン・チルウェル
(ミルトン・キーンズ出身/イングランド)


 
 同じ1996年生まれのアリとチルウェル。今後のイングランド代表を背負う2人は、ロンドンから北西約70kmに位置するニュータウン、ミルトン・キーンズ出身だ。アリは地元のミルトン・キーンズ・ドンズ(現3部)でブレイクし、2015年にトッテナムに移籍。そこからスターダムを一気に駆け上がった。チルウェルは12歳からレスター一筋で、2017-18シーズン途中からレギュラーの座を獲得している。

 2人は同じチームに所属したことはないものの、10代の頃からシーズンオフに地元に戻れば、5人制サッカーで対戦していたという旧知の仲。YouTubeやツイッターでさまざまなコンテンツを配信している『OTRO』の企画で、アリは“トップ4以外のチーム”に所属する“ベスト4選手”の一人にチルウェルを選んだ。「世界屈指の選手になれる」と同郷の友人を高く評価している。チルウェルにはトッテナム移籍の噂もあり、近い将来2人がチームメイトになるかもしれない。
 

ジェイミー・ヴァーディ×ドミニク・カルヴァート・ルーウィン
(シェフィールド出身/イングランド)


 
 レスターとエヴァートンで“9番”を背負うヴァーディとカルヴァート・ルーウィン。年齢差10歳のストライカーは、シェフィールド・ウェンズデイ(現2部)の本拠地『ヒルズボロ・スタジアム』から目と鼻の先で育った。しかし、そのキャリアは対照的だ。

 カルヴァート・ルーウィンは2016年にエヴァートンに移籍するまでの11年間、シェフィールド・Uに所属。一方のヴァーディは地元シェフィールド・Wの下部組織に加入したものの、身長の低さを理由に16歳で放出され、ノンリーグからキャリアを積み上げた。それでもヴァーディは、シェフィールド・Wのファンであることを公言する。ライバルチームであるシェフィールド・Uを敵視し続けており、今季のプレミアリーグで対戦した際にはゴールを決めてとっておきの“ドヤ顔”を披露した。通りを2つ挟んだ距離で育った2人は現在、それぞれのチームで攻撃陣を牽引している。
 

メイソン・マウント×ジェームズ・ウォード・プラウズ
(ポーツマス出身/イングランド)


 
 マウントとウォード・プラウズは、イングランド南部の港町ポーツマスの出身。しかも幼い頃に一緒にトレーニングをした間柄だ。

 もともと父親同士が知り合いだった2人。ウォード・プラウズは8歳からサウサンプトン一筋だが、アカデミーへの入団後に父親のツテで個人コーチを頼んだのが、マウントの父トニーさんだった。4年ほど行われた特訓には、すでにチェルシーのアカデミーに入団していたマウントも参加していたという。2人の現在の活躍ぶりを誰よりも喜んでいるのは、他でもないトニーさんかもしれない。

 またウォード・プラウズは、ポーツマス生まれでサウサンプトンユース出身のリヴァプールMFアレックス・オックスレイド・チェンバレンとも幼馴染み。ユース時代は毎日、ポーツマスから一緒に電車で練習場に通っていたそうだ。互いの活躍は刺激になっていることだろう。
 

フレッジ×ベルナルジ
(ベロオリゾンテ出身/ブラジル)


 
 プレミアリーグでプレーするブラジル人選手の中でも、フレッジベルナルジは特に仲が良い。2人はブラジル南東部のベロオリゾンテ出身。2014年のワールドカップで開催国のブラジルがドイツに1-7の大敗を喫した場所と言えば、ピンとくる方も多いかもしれない。

 地元ではストリートフットボールで対戦していたそうで、アトレチコ・ミネイロのユースで一緒だった時期もあるという。その後、フレッジはインテルナシオナルでプロデビュー。別々の道を歩んでいたが、2013年に2人はシャフタールに移籍して再びチームメイトになった。

 在籍5年間でウクライナの主要タイトル6つの獲得に貢献すると、2018年の夏にフレッジはマンチェスター・U、ベルナルジはエヴァートンへ移籍。同時期にイングランド北西部での挑戦をスタートさせた。プレミアリーグでは、これまでに4度対戦して1勝2分1敗。互角の戦いを繰り広げる2人は、またどこかでつながるのだろうか。

(記事/Footmedia)

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