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名門ボタフォゴが財政危機…主力流出に監督が危機感を強める

2014.08.04

リオ・デ・ジャネイロの名門ボタフォゴは財政危機が噂される [写真]=Getty Images

 リオ・デ・ジャネイロの名門ボタフォゴが財政危機を理由に主力級の選手を売り払っていることについて、バギネル・マンシーニ監督が懸念を口にした。ブラジルのスポーツメディア『terra』が伝えている。

 昨年8月のボタフォゴには元オランダ代表MFクラレンス・セードルフを筆頭に、ウルグアイ代表MFニコラス・ロデイロなど中盤の顔ぶれは豪華だった。そして前線には2012年まで大宮アルディージャで活躍していたラファエル・マルケスという確固たる得点源がいた。

 しかし今年に入ってボタフォゴから主力が次々と流出していく。まず1月にミランの監督に就任すべく現役引退を表明したクラレンス・セードルフがチームを去ると、直後にはラファエル・マルケスを中国の河南建業に放出。さらにW杯開幕前の5月29日にはニコラス・ロデイロをコリンチャンスに放出した。

 主力放出による戦力ダウンを危惧する声が挙がる一方で、その穴を埋める補強も行ってはいる。だがアルゼンチン人FWファン・カルロス・フェレイラはチームに馴染んでいないのかここ数ヶ月は試合に出ておらず、コリンチャンスからレンタル移籍で獲得した元浦和レッズのエメルソンは全盛期を過ぎていて、期待に見合った活躍はできていない。そして中盤に至っては、セードルフとロデイロの代わりとなる補強は満足にできていない。

 現有戦力の放出はさらに続きそうな気配で、ポルトガルのプレスによればベンフィカがGKジェフェルソンにオファーを出しているとの報道もある。ブラジル代表にも名を連ねる守護神までをも放出すれば、チームの弱体化に拍車がかかることは言うまでもない。

 ボタフォゴはクラブの財政危機を理由にお金のかかる選手を放出していると見る向きもあり、内外から批判の声が挙がっている。ボタフォゴを率いるバギネル・マンシーニ監督は、チームの現状に対して警鐘を鳴らす。

「良い選手がどんどん流出していて、チーム作りが満足にできていない。この流れが止まらない場合は(2部降格も含めた)深刻な事態が待ち受けている。抜けた選手の穴を埋める補強を急がないと、取り返しのつかないことになるだろう」

(記事/Cartao Amarelo)

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