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「記録」と「数字」で振り返るブラジル・ワールドカップ

2014.07.15

今回のW杯では様々な記録が生まれた [写真]=Getty Images

 ブラジルで行われた32日間にわたる熱戦は、アルゼンチン代表を延長戦の末に撃破したドイツ代表の優勝で、その幕を閉じた。

期間中、64試合に及ぶ激闘の中からは、様々な喜怒哀楽が生まれた。そして同時に、ドイツがヨーロッパ勢としてアメリカ大陸で初めて王座に就いたように、様々な「史上初」や新たな記録も生まれている。
そこで、『Opta』や各国メディアが公表しているデータの中から印象的なものを抜粋し、「記録」と「数字」で今大会を振り返ってみたい。

■大会編
【224】ドイツ代表は、今大会でW杯通算得点数を224ゴールに伸ばした。7-1で勝利した準決勝でブラジル(221ゴール)を抜き、歴代最多得点国となった。

【171】ブラジル大会で生まれた得点数は171ゴール(1試合平均2.67)。これは1998年フランス大会と並び、歴代最多タイのゴール数だった。

【32】今大会、交代出場の選手が決めたゴール数が「32」。前回大会(23得点)を大きく上回り、W杯歴代最多となった。総得点数に対する比率で見ても、15.9% → 18.7%に伸びている。

【8】延長戦にもつれこんだゲームが8試合。これは1990年イタリア大会と並び歴代最多タイ。

【6】ベスト16に辿り着いたヨーロッパ勢の数。16強のシステムが採用された1986年メキシコ大会以降で最も少なかった。

【5】今大会で生まれたオウンゴールの数。1998年フランス大会(6)に次いで歴代2番目に多かった。

【3】今大会は、直接FKによるゴールが3本。これは1986年(3本)以来で最少。なお、2010年大会は5本、2006年と2002年は9本の直接FKがあった。

【3】イタリア(2006年)、スペイン(2010年)に続き、ヨーロッパ勢がW杯3連覇。同一大陸の国による3連覇は史上初。

■チーム編

【31】ブラジルが準々決勝コロンビア戦で犯したファウル回数。統計が残っている1966年イングランド大会以降で、1試合の最多ファウル数だった。

【24】ドイツは24年ぶり4回目のW杯優勝。ブラジル(5回)に次ぎ、イタリア(4回)に並んだが、実はその両国も、3度目と4度目の優勝の間には24年のブランクがあった。

【23】オランダが起用した選手の数。02年日韓大会に登録枠が23名になって以降、初めて全選手がピッチに立ったチームとなった。

【7】アルゼンチンが今大会を通じてリードを許したのは、決勝でドイツのマリオ・ゲッツェに得点を許した後の7分間だけだった(アディショナルタイムは除く)。

【7】スペインは今大会、3試合で7失点。彼らはユーロ2008、2010年南アフリカW杯、ユーロ2012の計19試合で6失点しかしていなかった。

【6】決勝トーナメント1回戦で力尽きたメキシコは、W杯史上初となる6大会連続のベスト16敗退。

【4】スペインはグループリーグ初戦でオランダに1-5で完敗。W杯前回王者が4点差を付けられて負けたのは、大会史上初めてだった。

【2】イタリア、2大会連続でグループリーグ敗退。これは1962年チリ大会~66年イングランド大会以来のこと

【0】準決勝オランダ対アルゼンチン(0-0)は、W杯史上初めて準決勝でゴールが生まれなかった試合だった。一方、ブラジル対ドイツ(1-7)の6点差は、W杯準決勝の歴代最多得点差だった。

■プレーヤー編

【100】ブラジルのネイマールは、カメルーン戦で今大会100ゴール目を決めた。また、同試合はブラジル代表にとってW杯通算100試合目でもあった。

【50】スイスのシェルダン・シャキリは、ホンジュラス戦でW杯通算50回目のハットトリック達成。なお、すべて左足によるハットトリックは史上初だった。

【43】コロンビアのGKファリド・モンドラゴンは、43歳3日でピッチに立ち、W杯歴代最年長出場記録を更新。

【21】コスタリカのGKケイラー・ナバスは今大会、枠内シュート23本のうち21本をセーブしている(セーブ率91%)。

【16】ドイツのミロスラフ・クローゼは今大会で2ゴールを決め、W杯通算16ゴールに。元ブラジル代表ロナウド(15)を抜き、歴代通算ゴール記録を更新した。

【10】ドイツのサミ・ケディラは、同じシーズンにチャンピオンズリーグとW杯を制した史上10人目の選手に。

【6】ガーナのアサモア・ギャンはW杯通算ゴール数を「6」に伸ばした。元カメルーン代表のロジェ・ミラ(5)を抜き、アフリカ大陸の代表選手で歴代最多記録を更新。

【5】6ゴールで得点王に輝いたコロンビアのハメス・ロドリゲスは、5試合連続でゴールを決めた。1大会での5戦連発は、1970年メキシコ大会で元ドイツ代表のゲルト・ミュラーが達成して以来。

【3】アルゼンチンのリオネル・メッシが決勝トーナメントで放った枠内シュートはわずか3本だった(得点はゼロ)。

【1】ドイツのマリオ・ゲッツェは、W杯ファイナルで交代出場から決勝点を挙げた初の選手に。

(記事/Footmedia)

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