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C・ロナウドが披露した新ヘアスタイルに隠された秘話

2014.06.24

C・ロナウドの新しい髪型には脳腫瘍手術を受けたある子供の回復を祈ったものだと言われている [写真]=Getty Images

 ワールドカップ・グループGの第2戦でアメリカと2-2で引き分けたポルトガルだが、この試合でクリスティアーノ・ロナウドの新しいヘアスタイルが目についた人も多かったのではないだろうか。

 初戦のドイツ戦を終えた後、C・ロナウドは右の側頭部に“ジグザグ”のラインを入れた。ワールドカップ期間中に髪型を変えること自体は、ブラジル代表FWネイマールが初戦後に髪を金髪に染めており、彼が初めてではない。だが、C・ロナウドのそれには、単なるファッションを越えた理由があったという。スペイン紙『アス』の報道をきっかけに、英紙『インデペンデント』など複数メディアが“ジグサグヘアー”の秘密を報じている。

 各紙報道によると、この髪型は、脳の腫瘍摘出手術を受けたある子供の回復を祈ったものではないかと言われている。

 エリック・オルティス・クルスくんは、生後10カ月で皮質形成異常という病気を抱え、手術を必要としていた。この病気は1日に30回も発作を引き起こす脳の疾患で、治療法は脳の腫瘍を摘出すること。今年3月、C・ロナウドは友人から彼のことを聞き、エリックくんの手術費用6万ユーロ(約831万円)、そして毎回6000ユーロ(83万円)が必要と言われる手術後の治療費を、全額負担すると申し出たのだ。

 C・ロナウドの支援を受け、先日、無事に手術を受けたエリックくん。今回、ロナウドが入れた刈りこみは、脳の手術跡を真似たものだと言われている。

 母国ポルトガルで数えきれないほど病気の子供たちを支援し、2012年にも癌と戦う9歳の少年の治療費を負担したことがあるC・ロナウド。今回、髪型を変えた理由については本人の口から何かが語られたわけではなく、“ジグザグ”の真意は推測の域を出ない。だが、もしそれがエリックくんを激励するためのメッセージだとすれば、何とも心温まるエピソードだ。

 ちなみに、C・ロナウドが普段からカットを頼んでいるヘアスタイリスト、ミゲル・シエロさんは自身のツイッター上で、今回の“ジグザグカット”は自分が手がけたものではないとコメントしている。

(記事/Footmedia)

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