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イングランド代表指揮官、フィジオの負傷に「彼のW杯は終わった」

2014.06.15

ホジソン監督はフィジオの負傷に「彼のW杯は終わった」とコメント [写真]=Getty Images

 ワールドカップ初戦、イタリア代表に惜しくも敗れたイングランド代表だが、彼らは勝ち点だけでなく、この試合でもうひとつ大事なものを失うことになってしまった。それは「フィジオ(理学療法士)」のギャリー・ルーウィン氏である。

 前半、イタリアに先制を許した直後、イングランドはダニエル・スタリッジのゴールで同点に追いついた。そのとき、事件は起こった。スタリッジが得意の“クネクネダンス”を披露してほどなく、イングランドのベンチに担架が運び込まれるシーンが世界中のテレビ中継で映し出されたのだ。負傷したのがルーウィン氏。結局、その場で数分間の治療を受けた後、彼はスタジアムの外へと運ばれていった。

 試合後、ロイ・ホジソン監督が語ったところによれば、事の顛末はこうだ。

「ゴールを喜んで飛びあがった際、ウォーターボトルの上に着地して足首を脱臼してしまったんだ。病院へ行かなければならなかった。彼のワールドカップは終わりだよ」

 当初は骨折の疑いもあったようなので、脱臼で済んだのは不幸中の幸いかもしれない。だが、ルーウィンは治療のために帰国することになった。今大会残りの試合は、彼のアシスタントを務めていたスティーヴ・ケンプ氏が代役フィジオを務めることが決まったが、ルーウィン氏はアーセナルで22年間務めた後、1996年から代表の仕事に関わり、2008年からはフィジオの責任者を務めていたいわば“名フィジオ”。彼の不在は選手にとっても大きな痛手となりそうだ。

 ちなみに、イングランド代表では数日前にも、アシスタントコーチのレイ・ルーウィントン氏が選手時代から痛めていた膝を悪化させ、病院で手術を受けている。スタッフの間で広がる“負傷の連鎖”が、選手にまで波及しないといいのだが‥‥。

(記事/Footmedia)

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