昨シーズンはデポルティーボでプレーしていたバレロン [写真]=Getty Images
先週末、スペイン2部リーグで意外な選手が意外な記録を樹立した。オールドファンなら知らぬ者はいないスペイン屈指のファンタジスタ、フアン・カルロス・バレロンが今シーズン復帰したラス・パルマスにて、19年越しに公式戦100試合出場を達成したのである。
バレロンが地元クラブのラス・パルマスでプロデビューを果たしたのは1995-96シーズン、まだ20歳の時のことだ。この年27試合に出場して当時3部のチームを昇格に貢献すると、2部1年目の翌シーズンにも27試合に出場した。翌年からはマジョルカ、アトレティコ・マドリード、そしてデポルティボといった1部の強豪でプレー。13シーズンを過ごしたデポルティボ時代にはコパ・デル・レイ優勝やチャンピオンズリーグ4強入りの栄光と共に、ひざの大けがや2部降格といった挫折も味わった。
そして昨夏、“エル・フラコ(痩せっぽち)”は1年で2部へ逆戻りしたデポルティボとの契約を延長せず、地元ラス・パルマスへ17年ぶりに復帰。そして4月27日に行われた第36節バルセロナB戦にて、19年越しに100試合出場の大台に達したのだ。
6月には39歳を迎える大ベテランとなった今も、バレロンのマジックは全く衰えていない。第36節終了現在、彼は34試合(うち30試合で先発)に出場。昔と変わらぬ柔らかなボールタッチから受け手に優しいパスを供給しつつ、3ゴールを挙げている。そしてそんな彼の活躍もあり、ラス・パルマスは6試合を残して昇格プレーオフ圏内の5位に付けている。
「自分自身、38歳まで耐えられるかは疑問だった。でも練習をするたびに調子の良さを実感できている。年をとってもプレーし続けるカギは練習に取り組む意欲の有無にある。今の自分にはそれがあるんだ」
昨年7月の入団時に言った言葉通りの充実したシーズンを送っている彼はしかし、いまだに契約が満了となる6月以降の身の振り方を明らかにしていない。
「今はプレー以外のことを考えるべき時ではない。感情をコントロールし、精神的なバランスを保つことがラスト数節のカギとなる。リーガではそれが試合の流れを傾ける要素となるからね」
はたしてスペインきっての天才司令塔は、キャリアの最後に地元クラブを2001-02シーズン以来の1部昇格へ導くことができるのか。いちファンとしては、来シーズンも黄色のユニフォームを着た背番号21が見られるのかどうかも気になるところだ。
文=工藤 拓
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