2018.07.20

スペシャルオリンピックス シカゴカップ…強豪SOナイジェリアに敗れグループ突破ならず

スペシャルオリンピックスとは、知的障害のある人たちに様々なスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を、年間を通じて提供している国際的なスポーツ組織で世界170カ国以上で活動が行われている。

 シカゴで開催中の「2018年スペシャルオリンピックス ユニファイドフットボールカップ・シカゴ Presented by TOYOTA(以下、シカゴカップ)」。グループステージCの日本はSOイタリア、SOジャマイカと対戦し、1分け1敗でグループステージ突破のために必要なのは1勝。日本選手団の最終節の相手は優勝候補の強豪であるSOナイジェリア(以下、ナイジェリア)だ。

 試合開始直後、ナイジェリアにバイタルエリアでボールを回され、スペースが空いた瞬間にペナルティーエリアに入ってきたFWにボールが渡り、シュートを打たれ、ゴールネットを揺らされた。

 開始直後の失点に動揺する日本。その後も前半9分に背番号15のAlabi選手に最初の失点と同じ形でゴールを決められてしまった。昨日のジャマイカ戦と同様、早い段階で失点を許してしまい、下を向く選手も出てきた中、チームを鼓舞したのはGK大内選手だった。チームの守護神は、後ろから選手たちに大きな声で指示を出し、「集中!」「声出せ!」と他の選手たちに闘う気持ちを取り戻させた。


 ドリブルが武器の谷田部選手のサイド攻撃、そして峰島選手が相手自陣の中央でボールをキープして、CFの黒羽光選手に縦パスを出して、相手ゴールに迫る。鈴木周平選手がディフェンスラインからあげたボールに黒羽光が追いつき、キーパーと1対1になるも、惜しくも決めきれず。

 後半が開始する前、日本選手団は円陣を組み、ピッチで心を一つにする。後半から投入された橋本亮汰選手はディフェンスながら前線にあがり、自らゴールを狙う姿勢を見せる。日本の勝利を諦めない気持ちが伝わってきたが、ナイジェリアとの実力差は明らかで、必死でゴールを守るも後半18分に3点目となるゴールを決められ、その後も得点を奪うことができず、0-3で試合を終えた。

 グループリーグ敗退が決まった試合後の整列で、選手らの顔には悔しさの表情を滲ませる選手もいる一方で、晴れた笑顔で堂々と胸を張る選手もいた。伊藤選手は「負けてしまったが、最後の試合で全力を出して戦ったので、悔いはないです」と語る。

 日本選手団の応援に駆けつけた山口素弘氏(名古屋グランパスエイト アカデミーダイレクター)は「慣れない海外選手との試合で自分の力を出しきれなかったことの方が多かったかもしれない。それでも、彼らにとって良い経験になったと思うし、今後の人生に活かしてほしい。チーム一丸となり、“勝ちたい”という気持ちで真剣に取り組んできた彼らの中には、生まれたものがきっとある」と語った。

 スポーツの魅力は勝ち負けだけではない。真剣なプレーは見る人の心を動かし、プレーヤーはスポーツを通じて、学び、成長していく。そして、人と人とを繋いでいく。そんなスポーツの素晴らしさを彼らは伝えてくれたような気がする。

取材・文=スペシャルオリンピックス日本 経営企画部 市川聖也
写真提供:スペシャルオリンピックス日本

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