チャンピオンズリーグ(CL)・グループF第1節が6日に行われ、セルティック(スコットランド)とレアル・マドリード(スペイン)が対戦した。
アンジェ・ポステコグルー監督に率いられ、昨季のスコティッシュ・プレミアシップを制したセルティックが、5シーズンぶりに“欧州最高峰の戦い”に帰ってきた。開幕節では同大会最多優勝を誇るレアル・マドリードと対戦する。昨シーズンのCLでは、決勝トーナメントで幾度となく追い詰められたものの、その度に“マドリディスモ”を発揮。決勝戦でもリヴァプール(イングランド)を下し、前人未到14度目の欧州制覇を成し遂げていた。
セルティックのスターティングメンバーにはジョー・ハート、旗手怜央、ジョタらが入った。状態が心配されていた古橋亨梧、さらに前田大然はベンチからのスタートに。井手口陽介はCLの登録メンバーから外れている。一方、レアル・マドリードはティボー・クルトワ、ルカ・モドリッチ、カリム・ベンゼマら“ベストメンバー”を揃えて『セルティック・パーク』に乗り込んだ。
国内リーグでここまで全勝のチーム同士が激突した一戦は、序盤からホームチームが勢い良く攻撃を仕掛ける。右サイドからのクロスボールをギオルゴス・ギアクマキスが落とし、リエル・アバダが右足フィニッシュ。20分には左コーナーキックのこぼれ球から旗手が強烈なミドルシュートを放つも、これはGKの正面。続く21分にはカラム・マクレガーが左足で狙うと、シュートはポストに嫌われた。
序盤からセルティックの勢いにやや押し込まれ気味のレアル・マドリードは28分、フェデリコ・バルベルデが相手DFの間でボールを引き出すと、反転から左足フィニッシュ。この一撃は枠を外れた。直後にはレアル・マドリードにとって痛すぎるアクシデントが。数分前のプレーでひざを痛めたカリム・ベンゼマのプレー続行が厳しくなり、エデン・アザールとの交代でピッチを後にすることとなった。
43分にはレアル・マドリードにビッグチャンス。アザールからの浮き玉パスで最終ラインの背後を取ったヴィニシウス・ジュニオールが、GKと1対1のチャンスを迎える。角度を作りながら右足で狙ったものの、良い飛び出しを見せたGKジョー・ハートに阻まれ、得点とはならなかった。前半はこのままスコアレスで終了した。
後半に入るとセルティックに動きが。リエル・アバダに代えて前田がピッチに送り出された。するとその前田に早速ビッグチャンス。右サイドからの鋭いクロスボールをセンターバック2枚の間でフリーになって受けたものの、ダイレクトで狙ったシュートはジャストミートしなかった。
試合の均衡が破れたのは56分。レアル・マドリードは自陣でのビルドアップから前進し、右サイドのバルベルデが縦のスペースに突破。ファーサイドのスペースへ送り込むと、最後はフリーになっていたヴィニシウスが落ち着いてネットを揺らした。勢いに乗ったレアル・マドリードは60分、中央から持ち運んだダニエル・カルバハルが右に送ると、ボールを受けたモドリッチはキックフェイントでDFをかわす。最後は右足アウトサイドでネットを揺らし、わずか5分で2点のリードを奪った。
流れを引き戻したいセルティックは72分に古橋をピッチを投入する。それでも、直後のプレーでレアル・マドリードに決定的な3点目が入った。トニ・クロースが背後に浮き球のスルーパスを送ると、カルバハルがダイレクトで折り返し。最後はアザールがネットを揺らした。
直後のプレーではジョタのクロスボールから古橋が狙ったものの、シュートは枠の外へ。試合はこのまま終了し、昨シーズンの王者であるレアル・マドリードが敵地で完勝を収めた。
次節は15日に行われ、セルティックは敵地でシャフタール(ウクライナ)と対戦する。一方、レアル・マドリードはライプツィヒ(ドイツ)をホームに迎える予定だ。
【得点者】
0-1 56分 ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード)
0-2 60分 ルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)
0-3 77分 エデン・アザール(レアル・マドリード)
【スターティングメンバー】
セルティック(4-3-3)
GK:ハート
DF:ユラノヴィッチ、カーター・ビッカース、イェンツ、テイラー
MF:マクレガー、オライリー(72分 ターンブル)、旗手(72分 ムーイ)
FW:アバダ(46分 前田)、ギアクマキス(72分 古橋)、ジョタ(82分 ハクシャバノヴィッチ)
レアル・マドリード(4-3-3)
GK:クルトワ
DF:カルバハル、ミリトン(46分 リュディガー)、アラバ、メンディ
MF:チュアメニ(71分 カマヴィンガ)、クロース、モドリッチ(80分 アセンシオ)
FW:バルベルデ、ベンゼマ(30分 アザール)、ヴィニシウス(80分 ロドリゴ)
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By サッカーキング編集部
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