2016.12.12

【インタビュー】セルヒオ・ラモス「気負いなきカピタン」

注目クラブ、テーマをピックアップし、多角的に掘り下げるワールドサッカー誌。チャンピオンズリーグやワールドカップなどの特集企画も掲載。幅広い海外サッカーファンに向けたワンテーママガジン。

114年に及ぶ歴史、先人たちの想い、マドリディスタの願い――。その腕章には、レアル・マドリードのすべてが詰まっている。しかしこの男に、過度な気負いはない。誇りと喜びを胸に、“カピタン”セルヒオ・ラモスが新たな歴史を作ろうとしている。
インタビュー・文=アルベルト・ガルシア 翻訳=高山 港 Translation by Minato TAKAYAMA 写真=ゲッティ イメージズ
[ワールドサッカーキング 2017年1月号]

 2015年夏、フロレンティーノ・ペレス会長との間に生まれた溝は埋まらず、イケル・カシージャスがレアル・マドリードを去った。5シーズンにわたってキャプテンマークを巻いた彼の退団は、新たな“カピタン”の誕生を意味する。偉大な守護神の後を継いだのは、チーム最古参のセルヒオ・ラモスだ。

 レアル・マドリードは、文字どおり“世界最高のフットボールクラブ”である。毎年、目のくらむような移籍金を市場に投じてスーパースターをかき集め、世界で最も多くのタイトルを手にしてきた。その一挙手一投足はメディアによって世界中にさらされ、サポーターの要求水準は果てしなく高い。リーガ・エスパニョーラでの戴冠はおろか、欧州制覇ですら“使命”と言われるこのクラブにおいて、カピタンの両肩にのしかかる重圧は計り知れない。

 S・ラモスが主将就任直後に語った言葉はしかし、プレッシャーとは無縁のものだった。

「子供の頃からカピタンになることを夢見ていた。今、その夢が実現したんだ」

 それから1年後の2016年5月、S・ラモスの姿はジュゼッペ・メアッツァのピッチにあった。レアル・マドリードの主将として臨むチャンピオンズリーグ(CL)決勝。2004年にスタートしたキャリアの集大成とも言えるこの舞台で、彼は完璧なまでに仕事をこなし、ミラノの空にビッグイヤーを掲げる大役を担った。

「今、本当のフットボーラーになった気分だ。今後もレアル・マドリードの一員として、フットボールをプレーする喜びを味わっていきたい」

 S・ラモスにとっては、“ウンデシマ”という偉業も通過点にすぎない。彼は今、カピタンとしてレアル・マドリードを率いる誇りを胸に、フットボールを心の底から楽しんでいるのだから。

REAL MADRID vs VILLARREAL

偉大な先人たちから多くを学んできた

――君にとってレアル・マドリードのキャプテンマークを巻くことには、どんな意味があるのかな?

S・ラモス もちろん、大きな重みを感じているよ。このチームの長年にわたる栄光の歴史を振り返れば当然のことだ。これまでキャプテンマークを巻いてきた選手たちは、誰もが偉大だったからね。

――レアル・マドリードのカピタンに要求されることとは?

S・ラモス カピタンはチームメートの見本であるべきだと思っている。チームが要求されていることを真っ先に示す存在。それがカピタンだ。いつもそういう気持ちを持ってトレーニングや試合に臨んでいるよ。それと同時に、カピタンはチームの支えになるべきだとも思っている。チームメートが困っている時には手を差し伸べる。チームメートの間に溝があってはならないから、普段の行動にも注意を払う必要がある。個人的には先輩たちの行動から多くを学んだよ。(フェルナンド)イエロ、ラウール(ゴンサレス)、カシージャス……。レアルのカピタンがどうあるべきかは偉大な先輩たちが教えてくれた。

――キャプテンシーは別として、レアル・マドリードの選手であることをどう思っている?

S・ラモス “エル・ブランコ”のユニフォームをまとってプレーすることは大きな喜びだし、誇りだよ。もちろん、そこには責任が伴うことも理解している。世界一のクラブの一員となって、すでに12年が経過した。僕にとっては毎日が試験のようだよ。このチームでレギュラーポジションを確保し続けるのはすごく大変なことだ。常に難しい競争を強いられている。ただ、ビッグクラブでのポジション争いが厳しいことは当然のことだ。むしろ、そういう環境でプレーすることに誇りを感じているし、モチベーションは維持できている。昨日よりうまくなるために、日々トレーニングを重ねているつもりだよ。

――キャプテンがブーイングを浴びることもある。そのことについてはどう思う?

S・ラモス キャプテンに批判が集中するのはよくあることだ。(マヌエル)サンチスだって、イエロだって、批判のブーイングを浴びてきたからね。負けが続くと、サポーターは怒りの矛先をカピタンに向けるんだ。だけどそんな時にこそ、カピタンは他の選手以上に気持ちを前面に押し出してプレーすべきだ。カピタンが必死にプレーしていなければ、彼らは決して納得してくれない。サポーターの要求は日増しに高まっているけど、僕らはそれに最大限に応えるべきだと思っている。

ワールドサッカーキング最新号「REAL MADRID 世界最高のフットボールクラブの作り方」では、セルヒオ・ラモスが、重要な局面でゴールを決めることができる秘訣、守備者としての矜持、クラブ・ワールドカップへの意気込みを語ります。

 12月8日に開幕するクラブW杯で世界一を目指すレアル・マドリードを率いるキャプテンの想いを知っておくためにも必読です!

ワールドサッカーキング 1月号

[主なコンテンツ]

今号のワールドサッカーキングでは、クラブワールドカップで来日するレアル・マドリードを大特集。名将への道を突き進むジネディーヌ・ジダン監督に加え、主将を務めるセルヒオ・ラモスのインタビューをお届けします。さらに、クリスティアーノ・ロナウドやギャレス・ベイルの現在に迫るストーリー原稿、レアル・マドリードを“世界最高のフットボールクラブ”に育て上げたフロレンティーノ・ペレス会長の手腕に迫る記事などを掲載。レアル・マドリードの“歴史・現在・未来”がすべて詰まった一冊に仕上がっています。今すぐ『ワールドサッカーキング1月号』をゲットしよう!

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