2016.12.12

クリスティアーノ・ロナウド「CR7の真価」

[写真]=Getty Images
注目クラブ、テーマをピックアップし、多角的に掘り下げるワールドサッカー誌。チャンピオンズリーグやワールドカップなどの特集企画も掲載。幅広い海外サッカーファンに向けたワンテーママガジン。

パフォーマンスレベルが低下しているのではないか。そんな周囲の雑音をかき消すかのように、クリスティアーノ・ロナウドはゴールを重ね、自らの存在価値を証明し続けている。世界最高のアタッカーとして、そして、クラブの顔として。ガラクティコスの“背番号7”の真価に迫る。
[ワールドサッカーキング 2017年1月号]

衰えを指摘する声をかき消すハットトリック

「クリスティアーノ、君はこのサッカー界において最も記憶に残る存在だ。そしてこのレアル・マドリードで一時代を築き、今では11度の欧州制覇を成し遂げたクラブのシンボルとなっている。それでも君は貪欲にタイトルを追い求め、勝利への執念を絶やさない。だからこそ、“クリスティアーノ・ロナウド”という名前は、このクラブのエンブレムが持つ情熱といつまでも結びついていなければならないのだ」

 11月7日、フロレンティーノ・ペレス会長は母親とともに目の前に座るC・ロナウドへ惜しみない賛辞を贈っていた。その前日、レアル・マドリードは公式サイトを通じて、背番号7との契約延長を発表。2018年の6月末で切れる予定であった契約は、2021年まで3年間延長された。これにより、7年前に24歳でスペインにやってきた男は、最長で36歳まで“エル・ブランコ”の一員としてプレーすることとなった。スペイン紙『エル・ムンド』によれば、手取りで1800万ユーロ(約21億6000万円)という年棒は据え置きだが、バロンドールなどの個人タイトル獲得や大会優勝に応じて支払われるボーナスは増加。引き続き、チームでナンバーワンの待遇が保証されているという。

レアルとの契約を2021年まで3年間延長したロナウド [写真]=Getty Images

レアルとの契約を2021年まで3年間延長したロナウド [写真]=Getty Images

 契約延長の記者会見は、ギャレス・ベイルやルカ・モドリッチの契約延長時に使用されてきたプレスルームではなく、サンティアゴ・ベルナベウの一角に設けられた特別ステージで行われた。C・ロナウドがレアル・マドリードにおいて、いかに重要な存在であるかが分かるだろう。

 とはいえ、今シーズンのC・ロナウドは極度のスランプに陥り、不要論すら飛び出していた。そのためマドリディスタの間では、異例の契約延長と受け取る者も少なくなかった。

 今年7月のユーロ2016決勝戦で左ヒザじん帯を負傷したことにより、クラブでのプレシーズンには帯同しなかった。今シーズン初めてピッチに立ったのは、9月10日のオサスナ戦だ。それでも、その試合に先発出場を果たすと、開始6分で先制点をマーク。4日後のチャンピオンズリーグ、スポルティング戦では89分に直接フリーキックで同点弾を決めてチームの逆転勝利に貢献し、幸先の良いスタートを切ったかに思えた。しかし、その試合以降、サンティアゴ・ベルナベウでは5試合連続ノーゴール。これはスペインに来てから初めてのことだった。

 各種データを見ても、パフォーマンスレベルの低下は明らかだ。大手データサイト『Squawka』によると、今シーズンのリーガ第12節終了時点で、1試合平均のシュート数は6・11本。これは43%という枠内シュート率とともにここ5シーズンでワーストの成績だ。また、1ゴールを奪うのに要したシュート数は6・88本で、キャリアハイの48得点を奪い、得点王にも輝いた2シーズン前(4・68本)と比べて、2本以上も上回っている。シュートの際にボールを捉え損ねて、ゴールの枠を大きく外れることも珍しくなかった。いまだに公式戦1試合1ゴール以上という得点ペースは維持しているものの、多くのメディアがエースの衰えを指摘し、「世代交代が迫っている」と盛んに報じるのも無理はなかった。

<> on November 19, 2016 in Madrid, Spain.

 しかし、こうした批判をわずか90分間で吹き飛ばしてしまうのが、C・ロナウドという男だ。11月19日に行われた“マドリード・ダービー”では、敵地で3-0の快勝を収めたチームの全得点をマーク。クラブレジェンドの故アルフレド・ディ・ステファノが持っていたマドリード・ダービーの最多得点記録を塗り替えることに成功し、ジネディーヌ・ジダン監督も「今夜で議論は終わった」と今年のバロンドール受賞に太鼓判を押した。またPKで挙げた2得点目の後には、右手をアゴに当てるゴールパフォーマンスを披露。地元紙『アス』が「オーギュスト・ロダンが制作した『考える人』の像のよう」と称したこのポーズは、翌日には世界中のスポーツ紙の一面を飾った。

C・ロナウドだけが持つ唯一無二の魅力とその存在価値とは? 記事の続きはワールドサッカーキング最新号「REAL MADRID 世界最高のフットボールクラブの作り方」にてお楽しみください!

ワールドサッカーキング 1月号

[主なコンテンツ]

今号のワールドサッカーキングでは、クラブワールドカップで来日するレアル・マドリードを大特集。名将への道を突き進むジネディーヌ・ジダン監督に加え、主将を務めるセルヒオ・ラモスのインタビューをお届けします。さらに、クリスティアーノ・ロナウドやギャレス・ベイルの現在に迫るストーリー原稿、レアル・マドリードを“世界最高のフットボールクラブ”に育て上げたフロレンティーノ・ペレス会長の手腕に迫る記事などを掲載。レアル・マドリードの“歴史・現在・未来”がすべて詰まった一冊に仕上がっています。今すぐ『ワールドサッカーキング1月号』をゲットしよう!

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