2017.05.18

[“パパ”と“ルーキー”が語り合う] アンドレ・バイア × 杉岡大暉「鉄壁の信頼関係」①

[写真]=兼子愼一郎
唯一のJリーグ専門誌。毎月、約60ページを活用して1クラブをクローズアップし、月刊誌ならではの奥深い特集企画を展開します。さまざまな角度からチーム、選手を取り上げ、クラブの新しい魅力や試合観戦の楽しみ方などを提供します。

チームメートから“パパ”と評されるアンドレ バイアと、高卒ルーキーながら開幕スタメンの座を勝ち取った杉岡大暉。年齢は一回り以上も離れ、国籍も違う異色の組み合わせだが、すでに築かれた厚い信頼関係の下、濃密なトークを繰り広げてくれた。

Jリーグサッカーキング5月号[湘南ベルマーレ特集]共走-KYOUSOU-

この子はベルマーレに戻って来ると思った(バイア)

最も自分が成長できる環境だと思ってベルマーレを選びました(杉岡)

まず、お二人が初めて会った時の第一印象を教えてください。

バイア 大暉が練習参加に来た時が初対面だったのですが、すごく謙虚で真面目な人間、という印象でした。サッカー選手としてもクオリティがー高く、すごくいいものを持っていました。「この子は湘南ベルマーレに戻って来るんだろうな」と直感したのを覚えています。

杉岡 謙虚に見えたのは、緊張していただけだと思います(笑)。

バイア 緊張は仕方がないと思うけど、とにかくクオリティーは高かったよ。

杉岡 僕はベルマーレ対名古屋グランパスの試合でバイアさんのプレーを初めて見たんですが、その試合でシモビッチを完封していたんですよ。自分はシモビッチには敵わないだろうなと思っていたので、バイアさんはすごい、というのが第一印象です。

普段はどのようにコミュニケーションを取っているのですか?

杉岡 会話は通訳の朝野(安之)さんをとおしてすることが多いんですけど、びっくりしたのは、バイアさんは片言の日本語が話せるんですよ。僕はポルトガル語は全く話せないので、日本語でコミュニケーションを取ることもあります。

バイア プレシーズンキャンプから大暉がチームに合流して、分からない部分、修正すべき部分が出てくると、彼から僕に尋ねてくることもありましたし、僕から大暉にアドバイスすることもありました。試合中にプレーを止めて話し合う時間はないですが、練習中なら休憩している時などに分からないことを確認し合えるので、少しずつですがコミュニケーションは取れていると思います。

今シーズンを迎えるにあたり、お二人とも他のクラブに加入する可能性もあったと思いますが、その中でベルマーレを選んだ理由はどこにあるのでしょう?

バイア 僕にとってベルマーレは自分の《家》のように愛着のあるクラブですし、曺(貴裁/監督)さんの下でいい仕事ができていたので、大好きな日本で、ベルマーレで長くプレーしたいと思ったのがまず一つ。もう一つは《挑戦》です。J1昇格にチャレンジし、達成させたいという思いがあったので、ベルマーレに残留しました。

杉岡 僕は自分の成長、そして東京オリンピックへの出場を考えた時、できるだけ高いレベルでトレーニングに励み、試合に出たいと思い、いくつかのチームに練習参加をする中で、たくさんチャンスをもらえて、最も自分が成長できる環境だと思ってベルマーレを選びました。

[写真]=兼子愼一郎

山根視来選手は「バイアさんは《みんなのパパ》だ」と言っていました。

バイア・杉岡 (爆笑)

バイア 山根は嘘ばかりつきますね(笑)。今シーズンは僕が中央にいて、左が大暉、右が山根という形で始まりましたが、一緒にプレーをしていて、二人からは「うまくなりたい」という強い意識を感じ取ることができます。その姿を見ていると自分にとっても励みになりますし、自分としてもやりがいがあり、刺激にもなります。彼らの成長を見るのがすごく楽しみですね。杉岡選手から見て《パパ感》は?

杉岡 かなりあります。バイアさんが中央にいてくれるからこそ、僕や視来さんは思い切ってプレーできますので。自分と視来さんは公式戦の出場試合数が少ないですけど、バイアさんがいるから大丈夫だ、という意識は強く持っています。

山根選手からはお二人への質問も預かっています。「自分と3バックを組んでいて、ストレスを感じることはないですか?」ということですが。

バイア 全く(笑)。そんなふうに感じたことはないですよ。

杉岡 僕もありません。あっても言えないですし(笑)。

試合中には杉岡選手と山根選手が同時に攻め上がって、バイア選手の《1バック》のようになるシーンもあります。そういう時でもストレスはありませんか?

バイア 二人からは攻めたいという強い気持ちを感じますし、チームとしても攻撃的なスタイルを貫いているので、他の選手を呼んでカバーに入ってもらうようにしています。僕が一人で後方に残っても、そこまで大変ではないです。彼らが攻撃に絡むのはチームにとってすごくいいことなので、僕は彼らが意欲的に攻め上がれるよう、バランスを重視しています。

杉岡 バイアさんがいてくれますし、ボランチの秋野(央樹)くんや俊さん(菊地俊介)も「俺たちが戻るからどんどん行っていい」と言ってくれるので、思い切って上がらせてもらっています。

[写真]=兼子愼一郎

J2リーグ第2節のザスパクサツ群馬戦では、杉岡選手がプロ初得点を決めました。

杉岡 練習の時からあの位置まで攻め上がることがあったので、チャンスはあると思っていました。最初はパスミスしてしまったんですけど、そのボールを拾って勢いよく振り抜くことができました。

バイア あれはゴラッソ(素晴らしい得点)だった。

杉岡 うれしかったですけど、すぐにチームのみんなにもみくちゃにされてしまったので、喜ぶ暇もなかったです(笑)。

その後には野田隆之介選手の第二子誕生を祝福する《ゆりかごパフォーマンス》を披露しましたが、この時はポジショニングがいまいちでしたね。

杉岡 そうなんですよ。僕がゴールを決めたのに、並んだ時には一番、端になってしまって(笑)。次は自分が真ん中に立ってパフォーマンスをしたいですね。

その杉岡選手に対しては、石川俊輝選手が「顔もプレーも老けている」と。

杉岡 よく言われますし、いつもいじられていますね(笑)。

バイア 昨年、大暉がベルマーレに練習参加に来た時、ブラジル人同士で「あいつは絶対に18歳じゃない!」と言い合っていました(笑)。

杉岡 それ、初めて聞いた(笑)。

バイア 今シーズン、加入してきたらさらに貫録が出ていて、まるでベテラン選手のようでした(笑)。

杉岡 そこでいじられたから、早くチームになじめたと思っているんですが……本当に良かったんですかね(笑)。

[“パパ”と“ルーキー”が語り合う] アンドレ・バイア × 杉岡大暉「鉄壁の信頼関係」②

[湘南ベルマーレ特集]共走-KYOUSOU-『Jリーグサッカーキング2017年5月号』

[主なコンテンツ]

3月24日(金)発売のJリーグサッカーキング2017年5月号では湘南ベルマーレを大特集! 曹貴裁(チョウ・キジェ)監督の下で6シーズン目を迎えた今年、変わらぬ信念を貫いてJ1復帰を目指すチームの“今”に迫ります。

  • 発売日:2017年3月24日

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