2017.05.04

久保建英が先輩・永井にレクチャー? 試合後のスタジアムが和んだ瞬間

久保建英
ポーズが「難しい」と語る永井(左)。久保(右)とともに、サポーターと勝利の喜びを分かち合った [写真]=三浦彩乃
サッカーキング編集部

 試合後の味の素スタジアムで笑いが起きた。ゴール裏を向いて立っていたのは、MF永井謙佑とFW久保建英。決勝点を決めたヒーローと、J1公式戦に初出場を果たした高校生だ。

 2017JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ第4節、1-0で勝利を手にしたFC東京の選手たちは、すでに挨拶を済ませていた。ヒーローインタビューやTV中継の取材に対応していた2人だけが、遅れてスタジアムを1周することになった。

 ようやく主役が登場。ゴール裏での挨拶は妙にぎこちなく、会場の笑いを誘った。そして恒例の掛け声がかかる中、永井が足早に去ろうとする。ファン・サポーターは勝利の儀式である「シャー!」の準備が万端だったにも関わらずだ。

 今季、名古屋グランパスから加入した永井にとっては移籍後初ゴール。つまりは「シャー!」も初めて。恥ずかしそうにロッカールームへ戻ろうとするが、周囲に促され定位置に戻る。困惑の表情を浮かべながら頼ったのが、隣にいた15歳の久保だった。

「永井選手にまだ『シャー!』をしたことがないと言われて。『教えてくれる?』と言われました。自分は何回かやったことがあるので」

久保建英

久保からレクチャーを受ける永井の姿に笑いが起こった [写真]=三浦彩乃

 おそらくは「腕をこうやってグルグルと回して、ガッツポーズを3回するんです」という感じで説明したのだろう。ファン・サポーターからすると、「覚えておいてくれよ!」と言いたくなる気持ちもあったはず。だが、「ん、3回?」、「はい。3回です」といったやり取りを続ける2人の姿に思わず笑みがこぼれた瞬間だった。

久保建英

トップチームデビューを飾った久保への横断幕も掲げられた [写真]=三浦彩乃

 強力な新戦力として期待されながら、なかなかゴールを奪えずにいた永井は「元々、移籍したら1発目が遠い人間なんで」と自嘲気味に笑いつつ、ホッと胸をなでおろす。「まだリーグ戦は続くので、ここからゴールで貢献していきたい」。シーズンが終わるころ、「シャー!」を難なくこなす俊足ストライカーの姿があるとすれば、それはすなわちチームの得点源として攻撃をけん引しているということだ。

 そして先輩をフォローした久保もまた、遠くないうちに味スタでネットを揺らし、渾身のガッツポーズを見せてくれることだろう。

取材・文=高尾太恵子

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