2015.06.04

FC東京を3年ぶりのナビスコ杯決勝T進出に導いた武藤嘉紀の献身

武藤嘉紀
チームをナビスコ杯決勝T進出に導いた武藤 [写真]=Getty Images

 武藤嘉紀がマインツ移籍を発表してから初めての公式戦。最初の置き土産は3年ぶりのナビスコカップ決勝トーナメントへのチケットだった。決勝トーナメント進出の可能性を残し、ホームの勢いに乗る湘南の攻撃を耐え続けた。

「自分たちに元気がなく、疲れが見えていたが、ゼロで抑えることができたのはプラスに捉えたい」

 FC東京は公式戦9戦ぶりの完封で勝ち点1を加算し、Aグループを首位で通過。この試合で武藤は無得点だったものの、ゴールへの強い意欲を見せた。40分、丸山祐市のフィードで抜け出し、エリア左まで侵入。81分、三田啓貴からのクロスに頭で合わす。試合終了間際の90分にも右ミドルで果敢にゴールに迫った。

「何点か取れるチャンスがあったので、しっかりと取らないと」

 チームのトップスコアラーとしての責任感を口にしたが、この日はチャンスメークでも光るプレーを見せた。77分、右サイドを駆け上がるとゴール前に鋭いグラウンダーボールを供給。エリア左で三田がこの日最大の決定機を迎えたが、左足のシュートは惜しくもゴール右へと逸れていった。

「角度のないところから狙うよりも中に入れたほうがいいと思った。自分的にはよく見えていた」

 試合後の武藤は「よかったです」とホッとした表情を浮かべた。それもそのはず、決勝トーナメント準々決勝が開催される9月上旬には背番号14の姿はない。「(決勝トーナメントに)自分はいませんが、非常に喜ばしいこと」。前回の4月12日のリーグ第5節湘南戦から2カ月足らずで15試合を消化。過密日程を戦いながらカップタイトル獲得への望みをつないだ。

 ドイツへ旅立つまでに出場できる試合は残り3戦。カウントダウンはすでに始まっている。FC東京で才能を開花させた若武者が、クラブにどれだけの恩返しを見せてくれるのか。“FC東京の武藤”から目が離せない。

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