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U-18フットサル日本代表、4日間の候補合宿終える 指揮官「すごく満足している」

2024.09.10

4日間のトレーニングキャンプを行ったU-18フットサル日本代表 [写真]=SHOKO

 9月3日から千葉県・高円宮記念JFA夢フィールドで行われていたU-18フットサル日本代表候補合宿は、6日に全日程を終えた。

 最終日には関東フットサルリーグ2部の栃木シティフットサルクラブと15分×3本の変則ルールでのトレーニングマッチを実施。GK山岸京平、FP青島竣平、羽生恒平、新竜兵、繁田稜平の5人がピッチに立つと、立ち上がりから攻める姿勢を見せる。しかし、Fリーグや世代別代表での経験を持つ選手を多く擁する相手に徐々に押し込まれ、GK攻撃にも苦戦した。1本目の終盤には栃木にビッグチャンスを作られるが、これはポストに助けられ0-0のまま2本目へ。すると開始5分、キックインの流れから相手DFに当たったボールを勝又稜瑛が押し込み、先制に成功する。直後には栃木のFKから危ないシーンを作られるが、体を張った守備でこれを守り切り、最終盤の栃木のパワープレーもしのぎ、1-0で2本目を終えた。

 3本目では、1、2本目で出場機会のなかった選手も起用する中、逆転を許す。7分を残しパワープレーを仕掛けたU-18日本代表だったが、終盤にも栃木にゴールを許し、1-3で試合を終えた。

 フットサル日本代表がFIFAフットサルワールドカップ2024ウズベキスタンの出場を逃したことで、再建が求められる日本フットサル界。高橋健介新監督の元、2年後のAFCフットサルアジアカップでのベスト3入りを目指し、2036年ワールドカップ優勝という目標を掲げる。その道筋の中核となるのが、この合宿に参加した年代だ。

 高橋監督は合宿初日に「これはセレクションではない。経験を積むためではなく、最終日に勝つための準備をする」と話していたが、敗戦という結果にも「いいパフォーマンスができた時間が長く、内容やプロセスにはすごく満足している」と手応えをのぞかせた。

「このトレーニングマッチに勝つことも合宿のひとつの目標だったが、その先の欧州遠征を見据えて逆算し、プレーモデルを作ってきているので、希望が持てる内容を示せたと思う」と話し、「地域の各クラブの指導者ががんばっているプロセスをここで表現できたのではないか。僕が3日間トレーニングをしただけでは、こういったプレーをできるようにするのは間違いなく難しい。いろいろなバリエーションでプレーができたのは、育成を続けてきた成果だと感じている」とフットサル界のボトムアップを印象づけた。

最終日のトレーニングマッチでは堂々としたプレーを見せた [写真]=SHOKO

 トレーニングマッチで唯一の得点を挙げた湘南ベルマーレフットサルクラブロンドリーナU-18所属の勝又は「あの形はチームとしてやってきて、監督からもアドバイスをもらっていた。最後にフィニッシュしたのは自分だが、みんなで決めたゴール。気持ちで押し込んだ」と笑顔で得点シーンを振り返る。自身の強みは「アイソレーション」。トレーニングマッチでもドリブルで相手を剥がし、チャンスを演出したことに手応えを感じたという。今後の日本フットサル界を背負う世代として「日本代表は2036年のワールドカップで優勝するという目標を掲げている。36年には僕もベテランの年代になっているので、自分自身が中心選手として関わっていけるように背中や声、内面でもしっかりと引っ張って、盛り上げていきたい」と意気込みを語った。

 今回のメンバーはFリーグ下部組織所属などフットサルを中心にプレーする選手が9割を占める中、帝京長岡高校サッカー部から選出された中島啓太は、8月に行われたJFA全日本U-18フットサル選手権大会でも存在感を発揮した。「呼ばれたときはビックリしたし、初日は分からないことも多く苦しかった」と振り返るが、日を追うごとに順応し、トレーニングマッチでもセカンドセットで起用された。高橋監督も「最初こそ戸惑っていたと思うが、順応も早かった。自分も若いころ同じように入っているから、ポテンシャルも含めて期待をし、それに応えてくれたと思う」と太鼓判を押す。

 多くのフットサル選手を輩出した帝京長岡に在学中だが、これまではあまりフットサルに関わってこなかったため「まだ(フットサルでの)自分の良さはあまり分からない」と中島。しかし、高橋監督と話す中で、視野の広さや予測からのインターセプトを評価されたと感じているという。卒業後は大阪成蹊大学に入学し、佐藤亮フィジカルコーチが監督を務めるフットサル部でプレーを続ける予定。今後のフットサル界を背負う世代として「まだ明確にではないが、(フル代表やワールドカップに)自分が関われたらと思うようになった」と進むべき道を模索している。

 名古屋オーシャンズU-18所属の酒井春輔は、自チームのブラジル遠征後に遅れて合流。「最初は戦術理解に戸惑い、あまりうまくいかなかった合宿だと思っている」と悔しさを見せながらも「みんなと共に過ごして刺激し合えて、普段にはない経験ができ楽しかった」と振り返る。一番の課題は「コミュニケーション」。「もっと戦術について話したり、自分の意見を伝えたり。相手の考えが分からないままではチームとしてもうまくいかないので、そこが課題だと感じている」と控えめに語ったが、日本代表への思いを問うと「自分たちが中心となって、日本を引っ張っていきたい。この合宿で出た課題を自チームに戻ってからも努力して、オフ・ザ・ボールでもピッチの中でもベストパフォーマンスができるように。高橋監督が掲げている目標に向けてプレーするのは自分たち。達成できるように精一杯がんばっていきたい」と力強い言葉が返ってきた。酒井はこの合宿の翌日から名古屋オーシャンズの韓国遠征に帯同。代表経験豊富なトップ選手たちとともに、新たな経験を積んでいる。

 合宿の最後に高橋監督に、この年代の選手たちに伝えたいことを問うと「トレセンのときから言い続けているが、日常を変える、もうひとつ日常を上げていくこと。目標を高いところに持ってほしい。今回も選手たちに同年代の南米選手権、アルゼンチンとブラジルの試合や、欧州遠征の対戦相手の映像を見せ「こことやり合って、勝ちにいくというマインドが必要。そこから逆算したら、日常の取り組みが変わるんじゃないか」と話した。食事、休養、フィジカルトレーニングも含め、意識を変えていってほしい。この合宿や欧州遠征に選ばれたかどうかではなく道は続いていくので、2026年のアジアカップや以降のワールドカップを目指してほしいと思っている」とメッセージを送った。

 U-18フットサル日本代表は、10月19日から29日にかけて、フランスへの遠征を行う予定となっている。

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