JFA(日本サッカー協会)は2024年1月1日、AFCアジアカップカタール2023に臨む26名のメンバーを発表。“第2次森保JAPAN”において主力として招集を受けていたMF田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)、MF鎌田大地(ラツィオ/イタリア)、FW古橋亨梧(セルティック/スコットランド)らがメンバーから外れた。
2019年12月に開催されたEAFF E-1サッカー選手権でA代表デビューを飾った田中は、2021年10月から代表メンバーの常連となり、FIFAワールドカップカタール2022でも3試合出場1ゴールを記録。その後発足された“第2次森保JAPAN”でも、負傷していた期間を除くと全シリーズに招集を受けていた。キリンチャレンジカップ2023のトルコ代表戦(○4-2)ではキャプテンマークも巻いている。
一方の鎌田は2019年3月のキリンチャレンジカップ2019でA代表デビュー。FIFAワールドカップカタール2022では主力として全4試合でスターティングメンバーに入った。“第2次森保JAPAN”でも始動から招集を受けていたが、10月シリーズでは招集外に。それでも、11月のFIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選では、途中で負傷離脱したもののメンバーに名を連ねていた。
また、古橋は2019年11月のキリンチャレンジカップ2019で日本代表デビューを飾ると、2021年3月からコンスタントに招集を受けていた。FIFAワールドカップカタール2022のアジア予選も戦いながら、本大会ではまさかの落選。“第2次森保JAPAN”では3月シリーズこそ招集がなかったが、6月から10月シリーズまでは再び“サムライブルー”のユニフォームに袖を通していた。
田中は同日に開催されたTOYO TIRES CUP 2024のタイ代表戦(○5-0)でも先発に名を連ね、78分に川村拓夢(サンフレッチェ広島)と交代するまでプレー。一方の鎌田、古橋は所属クラブがウインターブレイクに突入することなくリーグ戦を戦っているため、招集外となっていた。
アジアカップのメンバー発表会見では、田中、鎌田、古橋の3選手を招集外とした理由についての質問が飛んだ。この質問を受け、森保一監督は「招集していない選手1人1人に関しての話は、この場では避けさせれもらえればと思います」と返答。一方で次のような言葉で、26名のメンバーを選考した基準、そして当落線上だった選手たちをメンバー外とした理由を明かしている。
「招集できる条件の中で、ベストと判断し、このグループを作らせていただいています。詳しくはお話しできませんが、選手それぞれ置かれている状況が異なる中で、招集できない選手もいます。グループ全体を見ると、(話題に挙がった3選手以外にも)該当する選手は数多くいます。アジアカップの中でチーム編成をするにあたり、様々な条件の中でベストメンバーを選びました」
一方で、DF渡辺剛(ヘンク/ベルギー)については1月1日のTOYO TIRES CUP 2024において、他の“ベルギー組”が招集を受ける中、メンバーに選ばれていなかった。このような状況ながらも渡辺をアジアカップに連れて行くという判断をした背景について、森保監督は次のような言葉で説明した。
「今回の元日の試合も、クラブ側からすれば派遣義務がないところですが、各クラブの皆さんにご協力いただいて活動しています。渡辺に関しては、そういった様々な条件の中で、招集できなかったというところがあります」
By サッカーキング編集部
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