日本代表初招集のMF川﨑、DF森下、MF川村(左から) [写真]=三浦彩乃、Getty Images
6月に行われる『キリンチャレンジカップ2023』に臨む日本代表メンバーを発表した森保一監督は、その中で初招集となったDF森下龍矢(名古屋グランパス)、MF川﨑颯太(京都サンガF.C.)、MF川村拓夢(サンフレッチェ広島)の3選手について語った。
2026年に開催されるFIFAワールドカップに続く新たな旅路を進み出した日本代表。FIFAワールドカップカタール2022後最初の代表活動となった前回は計5選手を初招集した森保監督は今回、「普段のスカウティングでパフォーマンスが良くてその上、チーム作りをしていく過程で、実際にこの目で調子、成長、力を見極めたい選手。また、チームの戦力として、個の力もそうですが、他の選手との融合や戦術理解度も確認したい」として明治安田生命J1リーグで躍動する3選手を初招集した。
1997年4月11日生まれの森下は現在26歳。2021年にサガン鳥栖から名古屋グランパスに加入すると、2022年に就任した長谷川健太監督の下で、ウィングバックとしてレギュラーに定着した。豊富な運動量とスピードを武器にサイドを駆け上がる“本気好青年(愛称)”について、森保監督は「Jリーグ首位争いをしているグランパスで、両サイドどちらでもプレーできる選手です。ハードワークや上下動を高いレベルでこなし、攻守両面でチームの勝利に貢献している。実際に初招集ですが、カタールW杯に向けた『1チーム2カテゴリ』の方針の中で、五輪チームには招集しています。その時から、しっかり成長しているという印象を受けています」と評価している。
2001年7月30日生まれの川﨑は現在21歳。京都サンガF.C.の育成組織出身で、2020年にトップチーム昇格を果たした。プロ2年目の2021シーズンはJ2リーグ41試合に出場し、12年ぶりのJ1昇格に貢献。中盤の底に君臨し、そして今季からは主将として牽引する同選手について、森保監督は「所属クラブで継続的に試合に出場し、チームの順位は厳しいが、メンタル面の安定やハードワークといった部分を評価しています。五輪チームではレギュラークラスとしてプレーしており、A代表の戦力としても可能性がある選手。今回や五輪チームでの経験を活かして、またそれをチームに還元して欲しいです。本人の成長に何よりつながる経験をA代表でしてもらいたと思います」と飛躍に期待している。
1999年8月28日生まれの川村は現在23歳。サンフレッチェ広島の育成組織出身で、2018年にトップチーム昇格を果たした後、3シーズンに渡って愛媛FCへとレンタル移籍した。昨シーズンからサンフレッチェ広島に復帰すると、昨年9月に決めたJ1初ゴールがJ1リーグの年間最優秀ゴール賞を受賞。今季は開幕戦から定位置を掴んだ同選手については「攻守両面でアグレッシブに戦うスタイルのチームで、ダイナモとして幅広くプレーに関わり、存在感を発揮しています。特に守備から攻撃に移った時、ダイナミックな動きで自らもペナルティエリア内に入り、シュートに持っていく、周りを活かせるという部分のアグレッシブさは群を抜いていると思います」と分析している。
日本代表は来月15日(木)にエルサルバドル代表、20日(火)にペルー代表と対戦する。
By サッカーキング編集部
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