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A代表での経験を糧に成長見せるも…U-21日本代表FW細谷真大「連続性足りない」

U-21スイス代表戦で1得点の細谷真大 [写真]=佐藤博之

 パリ五輪世代のFWでは唯一A代表歴を持つストライカーとして、ファーストチャンスを逃すわけにはいかなかった。

 9月22日にスペイン屈指のリゾート地であるマルベージャで行われたU-21スイス代表との国際親善試合。大岩剛監督就任後初となる欧州遠征の初陣で、U-21日本代表は同点に追い付きながらも後半の立ち上がりに勝ち越し点を奪われて1-2で惜敗した。

[写真]=佐藤博之

「当然移動の時間はこちらも考慮しないといけないけど、良いゲームをしたい。そういうところの矛盾があるので、バランスを取らないといけない」。大岩監督は試合前日からコンディション面を考慮しながら選手を起用する方針を示していた。移動の疲労はもちろん、選手たちの体調面は週末のリーグ戦をどれだけ戦っているかでも変化してくる。そうした側面を踏まえたため、ハーフタイムと後半3回の選手交代をフルに使い、フィールドプレーヤー全員がピッチに立った。

 その中でスタートからピッチに立ったFW細谷真大柏レイソル)も週末のリーグ戦を経て長距離移動をしたため、疲労を抱えていた選手のひとりだ。「キツかったですけど、良い経験になった」と未知の体験をポジティブに捉えていたが、少なからず影響があったのは間違いない。一方で初の欧州遠征にモチベーションを高めており、自身のプレーがどこまで通用するか楽しみにしていた。欧州の強豪と対戦できる喜びは、試合前日の言葉からも窺える。

「ゴールという形で結果を残したいし、(武器である)背負うプレーや裏への飛び出しはどんどん出していきたい」

[写真]=佐藤博之

 迎えたスイスとの初戦。4-3-3の布陣で1トップを託された細谷は前半から精力的に動き、タイミングの良い飛び出しから積極的に特徴を発揮していくと、早々にゴールが生まれる。0-1で迎えた前半15分だ。DF大畑歩夢浦和レッズ)が左サイドでボールを奪ってショートカウンターを仕掛け、MF斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム/オランダ)が個人技でボールを運んでゴール前にラストパスを送る。

「光毅が前を向いた瞬間に自分もうまく動き出そうと思っていた」(細谷)

 最終ラインで屈強な相手CBと駆け引きをしながら好機を伺っていた点取り屋は絶妙なタイミングで背後を取ってGKと1対1になると、完璧なファーストタッチから右足を振り抜く。シュートは相手GKの手を弾き、ゴール左隅に吸い込まれた。

「本当に決めるべきところは決めようという想いがあった。(7月のEAFF E-1選手権で)A代表を経験して学んだ部分なので本当に良かった」

 ワンチャンスをモノにする決定力は流石の一言。E-1選手権では結果を残せず、「ゴールを奪えなかった悔しさが一番強い」と話していただけに、A代表での経験をしっかりU-21世代のゲームで反映させたのは成長の証だろう。

[写真]=佐藤博之

 攻撃だけではなく、ファーストDFとして持ち前の機動力やがむしゃらさを発揮したのも好材料だ。しかし、課題がなかったわけではない。屈強なCBとやり合ってボールを収めたものの、ターンできる場面は限定的。背負った状態でキープするまでは良かったが、周りを使えずに後ろへ戻すシーンが目立った、得意の裏抜けもゴールに結び付いたが、他の選手と動きが被るケースも散見。周囲とのコンビネーションや収めた後のプレーは修正点で、自身も「連続性というのはまだまだ足りない」と反省を口にした。

 欧州遠征ラストマッチとなる26日のイタリア戦までにどこまで修正できるか。次の相手はセリエAでプレーするタレントが揃っており、手強い相手だが、気持ちはスイス戦の前と同じ。自身のプレーがどこまで通用するかを知る機会を無駄にするつもりはない。自身の現在地を知るべく、細谷はイタリアの地に赴く。

取材・文=松尾祐希

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