日本代表のキャプテンを務めるDF吉田麻也が28日、オンラインでのメディア対応に応じ、W杯本大会に向けた自身の考えや、来場を呼び掛けた29日のベトナム戦に向けた思いなどを口にした。
W杯出場決定後の会見で、アジアと世界で戦い方が少し変わってくるとの見解を示したことについて、吉田は「本大会になると確実にもっと堅いサッカーをしないといけなくて、ペース配分をもっと考えないといけない」と説明。さらに「緊張やプレッシャーからくる疲労の蓄積は必ずある。1試合におけるいつもの疲労感とW杯の疲労感は違うと思うので、そこでの戦い方、毎回プレスにいけないだろうし、ベタ引きしてもボールを奪えない」と続け、「どこに自分たちの重心を定めるのかが大事になってくる」との考えを示した。
そして、そういった緊張感やプレッシャーを経験する上でも、「限られた時間の中で良いマッチメイクして、より強いところと戦って、自分たちのいいところを伸ばして、課題を浮き彫りにして改善することが大切」と語り、6月と9月の代表ウィークにおけるマッチメイクの重要性を指摘。チームに関しても、「いま良くても大会のときにどうかはわからない」と述べ、過去のW杯を振り返りつつ、選手個々が「いい状態で大会に入ることが一番大事になる」と主張した。
また、ベトナム戦への来場を呼びかけたことについても言及。欧州やオーストラリアと日本における施策の差に触れつつ、スポーツ界に限らず、エンタメ、飲食の各業界のためにも「なんとか少しでもいい方向に持っていきたい。そのためには、誰かが突破口を開かないといけなくて、それがサッカー日本代表であるべきだと思っている」「僕らにできることはサッカーで一つひとつ実績を残していって、関係者の気持ちを動かしていくしかないので、それをファンも含めたサッカーファミリーで変えていけたら」との考えを示し、ファンに向けて次のようなメッセージを送った。
「このスポーツ界、エンタメ界、飲食界、みんなが我慢しているところの突破口を開くのはサッカーファミリーだと思うので、ファン、メディア、もちろん協会、選手、この扉をみんなで開けたらいいなと僕は思っているので、6万人入っていただけたら嬉しいですし、僕らはパフォーマンスで恩返しをできるようにいい準備を進めるだけなので、ぜひ皆さんに集まっていただきたいと思います」
By サッカーキング編集部
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