オーストラリア代表と日本代表が対戦した [写真]=Getty Images
FIFAワールドカップカタール2022アジア最終予選グループB第9節が24日に行われ、オーストラリア代表と日本代表が対戦した。
日本は6勝2敗で勝ち点「18」の2位、オーストラリアは4勝3分1敗で勝ち点「15」の3位で迎えた大一番。日本は勝利すれば予選2位以内が確定してW杯出場が決まる。オーストラリアと引き分けた場合も、29日のベトナム代表戦で引き分け以上なら突破が決定する。一方、日本は敗れれば得失点差で3位に転落し、自力突破の可能性が消滅する。
試合は雨が降るなか始まり、ファーストシュートが生まれたのは開始30秒。ペナルティエリア内でボールを収めた南野拓実が右足を振り抜くが、シュートは相手GKマシュー・ライアンに防がれる。
次第に試合はめまぐるしく攻守が入れ替わるオープンな展開に。オーストラリアは25分、左コーナーキックからマーティン・ボイルがインスイングのボールを送ると、ボールは山根視来の頭に当たってゴールに吸い込まれる。しかし、GK権田修一と競り合ったジアンニ・ステンスネスのファウルがあったとして、得点は認められない。
対する日本は28分、田中碧のシュートのこぼれ球を南野がペナルティエリア内で回収。鋭い切り返しで相手を揺さぶってから右足を振り抜くが、惜しくも枠の左に外れる。32分には伊東純也のクロスに南野が頭で合わせたものの、シュートはクロスバーに嫌われて得点には至らない。
オーストラリアは右のアルディン・フルスティッチにDFラインの背後を狙わせるロングカウンターで日本を脅かす。35分、裏に抜け出しボックスに侵入したフルスティッチはシュートを打てないが、セカンドボールをコナー・メトカーフが回収。メトカーフがペナルティエリアの外から低いミドルシュートを放つと、ゴール前のミッチェル・デュークが右足でコースを変えたが、惜しくも枠を捉えることができなかった。
その2分後、日本が絶好機を迎える。ロングボールに抜け出した長友佑都がペナルティエリア左からグラウンダーで折り返し、飛び込んだ南野が合わせたものの、今回もクロスバーを叩いてしまう。前半だけでオーストラリアに6本、日本に11本のシュートが生まれたが、双方にゴールは生まれず、スコアレスで折り返す。
後半に入ってからは日本も落ち着きを取り戻し、こう着状態のまま時間が経過していく。日本は63分、長友と浅野拓磨に代えて中山雄太と上田綺世を投入。すると69分、上田が相手のゴールを脅かす。ペナルティエリア手前から右足を振り抜くが、鋭いミドルシュートは惜しくも枠の右に外れる。
80分、日本が連係で相手の守備を崩して決定機を作り出す。中に切り込んだ伊東が相手の股の間を通してスルーパスを送り、ペナルティエリア右に抜け出した守田英正がグラウンダーで折り返す。南野がダイレクトが合わせたが、シュートは相手DFのブロックに阻まれてネットを揺らせない。
84分には南野と田中を代えて、三笘薫と原口元気を投入。すると89分、三笘が試合の均衡を破る先制ゴールを獲得する。山根が守田とのワンツーパスでペナルティエリア右の深い位置に侵入し、グラウンダーで折り返す。ファーから飛び込んだ三笘がダイレクトで合わせて押し込んだ。
さらに後半アディショナルタイム4分、三笘が勝利を決定づける2点目をマークする。得意のドリブルで左サイドを切り裂き、ペナルティエリア内に侵入。右足を振り抜くと、相手GKライアンはシュートを防ぎきれず、ボールがゴールに吸い込まれた。
試合はこのまま終了し、2-0で勝利した日本代表が7大会連続7度目となるW杯出場を決めた。敗れたオーストラリア代表はプレーオフ進出が決定した。
最終予選の最終節は29日に行われ、オーストラリア代表は敵地でサウジアラビア代表と、日本代表はホームでベトナム代表と対戦する。
【スコア】
オーストラリア代表 0-2 日本代表
【得点者】
0-1 89分 三笘薫(日本)
0-2 90+4分 三笘薫(日本)
【スターティングメンバー】
日本代表(4-3-3)
権田修一;山根視来、吉田麻也、板倉滉、長友佑都(63分 中山雄太);遠藤航、守田英正、田中碧(84分 原口元気);伊東純也、浅野拓磨(63分 上田綺世)、南野拓実(84分 三笘薫)
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By サッカーキング編集部
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