5人制サッカー日本代表は5位入賞…黒田智成が強烈ゴール、逃げ切ってスペインに勝利

　東京パラリンピック5人制サッカー(ブラインドサッカー)の5位・6位決定戦が2日に行われ、日本代表とスペイン代表が対戦した。

　日本代表は初戦でフランス代表に勝利したものの、ブラジル代表、中国代表に敗れ、グループの成績は1勝2敗。準決勝進出はかなわなかったが、少しでも順位を上げるべくスペイン代表と激突した。

　サイドを起点に攻撃を組み立てる日本はなかなかスペインの守備の穴を見つけることができない。一方のスペインも足元の技術とフィジカルを活かし突破を試みるが、日本の堅守を崩せず試合はこう着状態になった。日本はセットプレーからミゲル・サンチェス・ロペスを中心に危ないシーンを何度か迎えたが守護神・神山昌士のセーブが光りラインを割らせない。

　すると前半終了間際、ついに試合が動いた。右サイドからのCKで、浮かしたクロスを中央に供給すると、スペイン守備陣の背後をとった黒田智成が右足一閃。強烈なシュートを突き際し1点リードで後半戦に折り返した。

　後半に入り日本はカウンターを中心にゴールに迫る。GK佐藤大介の的確な指示もあり、園部優月の前線からのチェックや、川村怜の要所を抑える守備とキープ力、田中章仁、佐々木ロベルト泉の潰しによって決定的なチャンスを作らせない。日本はこのままスペインをシャットアウト。黒田のゴールを守り切り1－0で勝利した。

　試合後にはチームで抱き合う姿も見られた日本代表。一丸となって試合に勝利した日本は5位で東京パラリンピックを終えている。

【スコア】
日本代表　1－0　スペイン代表

【得点者】
1－0　20分　黒田智成（日本代表）