「僕は優等生ではないので（笑）」…主将・吉田麻也、相手の危険タックルに激怒した理由とは？

　U－24日本代表は5日、国際親善試合でU－24ガーナ代表と対戦し、6－0の快勝を収めた。

　オーバーエイジとして招集され、チームのキャプテンを務める吉田麻也は「前半で3－0と試合を決められたことはよかったし、後半に追加点を取れたこともよかった。守備のはめ方もよかったので、取りどころも限定できました。ただ、細かいミスもあったし、ディテールの質はもっと求めないといけない」と試合全体を振り返った。

　そして、初めてU－24代表の選手としてピッチに立ったことについては、「外から見て選手、チームの特徴やクセを把握したつもりだったけど、自分でやる方が理解を深められるし、うまく自分が統率すればもっとできるとわかりました。とりあえず1試合やれてよかったというのが感想ですね」とコメントした。

　OAという立場については、「いつも以上にプレッシャーはありましたね（苦笑）」と本音を吐露。「完璧でないといけないプレッシャーが、もちろんA代表でもありますけど、見られ方として非常にプレッシャーを感じる立場であるのは間違いないです。やっぱりいくらキャリアや経験があっても、実際に選手が見て感じてもらわないと認めてもらえない。名札ではなく、パフォーマンスで評価されたいと思っているので、この合宿でそこの違いを見せないといけないプレッシャーはあります」と述べた。

　また、後半途中に田中碧が危険なタックルを受けた際に、ファウルをしたガーナの選手に激しく詰め寄ったシーンについても言及した。

「審判も日本人の方で、日本寄りにもできないし、ケガもさせられないし、なかなか難しいジャッジングではあったと思うんですけど、僕はやっぱり長谷部（誠）さんみたいに優等生ではないので（笑）。かわいい選手たちが削られたらそこは（抗議に）いかなきゃいけないし、もしかしたら見ている人はOAなのに大人げないと思うかもしれないけど、それもゲームマネジメントのひとつなので。次やったら許さないぞっていう意思表示はしなきゃいけないし、実際そのあとはラフプレーもなくなったと思うので、そういうところはみんなに見て感じてほしいなと思いますね。ジャッジングだったり、今回は（無観客だから）ないですけどスタジアムの雰囲気を味方にするというのもゲームマネジメントのひとつなので」

　そして大量6ゴールを奪った攻撃面については、「非常に生き生きしていたと思います。タケ（久保建英）なんかも、Ａ代表との試合後に悔しそうにしていたし、ここでアピールしたい気持ちは強かったと思う。ただ、一つはクオリティを高めたいし、もう一つは出し手と受け手の関係だけでなく、一人が引っ張って一人が降りてくるとか、もっとオートマチックに動くようになれば、もっと相手が嫌がるだろうなと思います」と今後に向けた課題を挙げた。

　U－24日本代表は12日に国際親善試合でジャマイカ代表と対戦する。