メキシコ代表のマルティーノ監督 [写真]=Getty Images
日本代表は17日、国際親善試合でメキシコ代表と対戦し、0-2で敗れた。
日本がパナマ戦から中3日に対し、メキシコは韓国戦から中2日という状況での一戦は、後半に選手交代などで流れを引き寄せ、5分間で2得点を奪う試合巧者ぶりも見せつけたメキシコが勝利。メキシコは2019年1月から率いるヘラルド・マルティーノ監督下では19勝2分1敗と、好成績を続けている。
試合後、マルティーノ監督は会見で、「前半は明らかに日本が優勢で、決定機もあった。開始20、25分間くらいは代表監督就任後、最悪の時間と言えた」と、立ち上がりの苦戦を認めつつ、「その後、前半の最後15、20分ほどは少し良くなったが、プレーの奥行き、深さが足りなかった。後半、ようやくチャンスを作り出して勝利できた。後半、メキシコは日本のプレーに先回りして、日本の選手にやりづらい状況を作り、試合を有利に運べた」と、試合を進める中での改善により、勝利を掴んだことを喜んだ。
後半開始時にエドソン・アルバレスとルイス・ロドリゲスを投入して、テコ入れを図ったが、「後半、普段メキシコがやらない2ボランチにして守備を強化した。中盤で劣勢だったので、インテンシティを高くしたかった。2ボランチの前にオルベリン・ピネダを置き、フィジカル面、サッカー面の両方で、試合を優位に進められるようになった」と、意図を説明している。
マルティーノ監督は2010年の南アフリカ・ワールドカップでパラグアイ代表監督として、日本と対戦。PK戦の末に勝利を手にしている。「親善試合とW杯ベスト16の状況は全く違うので、比較はフェアではない」ことが大前提としてあった上で、「言えることは、入念に計算されたサッカーを現在の日本代表はするようになった」と印象に言及。「日本は今日、非常にいい組み立てをしていた。攻撃時も規律を重視していた。欠けていたのは前半の決定力。こうした試合で、有利な流れをしているときには結果にしなければいけない」と、日本代表との対戦を振り返っている。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト