代表での起用法に手応えを示す鎌田大地 [写真]=JFA
日本代表MF鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)が、オンラインでのメディア対応に出席した。
鎌田は1-0で勝利した13日のパナマ戦で71分から途中出場。同試合の手応えについて「チームとして勝てたことがよかった。僕自身は短い時間でしたが、しっかりチームとしてやらなければならないことをやり、チャンスも作れたので、悪くはなかったです」と振り返った。
17日に対戦するメキシコ代表に対しては、「日本っぽいというかヨーロッパっぽくない」という印象を抱いているようだ。「小さくてうまい選手がいて、組織的にプレーしているので、日本代表と似たものがあるという勝手なイメージ。強い相手だと思うので、失点を最小限、ゼロに抑えることによって、前の選手も得点は取れると思います。チームとして守備をしっかりしてやっていければ、いい試合ができると思います」と意気込みを示した。
代表でのトップ下像は固まってきたか、という質問に対しては、「トップ下であまり今までプレーしていなくて、(10月の)コートジボワール戦が初めてでした。パナマ戦も2シャドーという感じで出ましたが、最初に入った時よりはみんなも特長を分かってくれて、パスもすごく出てくるようになった。やりやすさを今は感じている」と回答。「5バックも4バックも、トップ下というかシャドーのポジションで出るなら、違いがないと思います。やりづらさは感じないです」とも語った。また、2列目のポジション争いについては、「2列目はかなりいい選手がそろっていると思います。競争もかなりある。あまり周りの選手を気にしてもどうしようもないので、自分が出たときにいいプレーをすることを考えながらやるのが一番だと思います」と自らのスタンスを明かした。
鎌田が所属するフランクフルトは、7日に行われたブンデスリーガ第7節でMF遠藤航が所属するシュトゥットガルトと対戦した。鎌田は2-2の引き分けに終わった同試合を振り返って、「(遠藤とは)仲が良いので、一緒にいる時間が長いですし、試合後もしゃべりました。あの試合は僕も航君も(お互いに)良さを分かっているので、僕が航君を消して、航君も僕を消していた。『互いをわかっているから、互いに良さが出せなかったね』と話しました」とコメント。また、パナマ戦で途中出場から勝利に貢献した遠藤については、「最近注目されていますが、それまでは航君はそこまで注目されていませんでした。 一緒にやっていて、関係性は悪くないです。一緒にプレーしたらやりやすいし、ボールを取ってくれる。難しいプレーをせず、簡単に預けてくれるから、僕みたいなポジションの選手は関係性を築きやすいし、やりやすいと思います」と信頼を口にした。
フランクフルトでの90分あたりのデュエル回数が2倍になったことについては、「僕も初めて聞いた情報で知らなかった」という鎌田。一方で、「去年に比べて守備を(アディ・ヒュッター)監督から要求されています。攻撃は何も言われないが、守備をチクチク言われている。常に守備を意識しながら、自分の中で重きを置いているので、回数が増えていると思います」とその要因を分析。また、日本代表のデュエルのレベルについて問われて次のように語り、改めてメキシコ戦への意気込みを示した。
「パナマ戦は世界レベルで見たとき、相手の質も世界に比べると…なので、判断基準にはならないですが、コートジボワール戦もしっかりとゼロに抑えて勝てて、互角にやれていました。みんなヨーロッパで(プレーを)やり始めているので、すごく(デュエルのレベルは)上がっている。メキシコも強いイメージなので、そこでどれくらいできるか、ある程度わかると思います」
By サッカーキング編集部
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