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“給食センター勤務”を経てタイで念願の現場復帰! 石井監督「今は楽しくて仕方ない」

試合前には森保監督と談笑する場面も

 5日に行われたUー23日本代表対サムットプラーカーン・シティFC(タイ1部)の練習試合は、5−0で日本が勝利を収めた。対戦相手のサムットプラーカーンを今季から率いるのは、鹿島アントラーズ、大宮アルディージャの指揮官を歴任した石井正忠監督だ。

 村山哲也前監督の後任として、今月2日に単身タイにやってきた。この試合が石井監督にとって初の対外試合。「この試合に向けた戦術トレーニングはできていないので、上手くいかないのは当たり前。ただ、コミュニケーションの部分は良かったと思います」と振り返った。また東京五輪世代の日本代表の印象については「ポジショニングや個々の技術の高さは当然あると感じました。そこは見習わないといけないですし、(サムットプラーカーンの)選手たちも感じていると思います。そこは試合後に選手たちに伝えました」とコメントした。

 2018年の明治安田生命J2リーグ、石井監督率いる大宮はレギュラーシーズンを5位で終え、J1参入プレーオフに進出。しかし、1回戦で東京ヴェルディに敗れ、J1昇格の目標は果たせず。11月28日に退任が発表された。

 昨年は土曜・日曜にサッカー教室や講演会などサッカーに携わる仕事をこなす一方、「家族との時間を作りたかった」という理由で平日は茨城県鹿嶋市の学校給食センターで勤務した。調理員の一人として鹿嶋市の幼稚園、小学校、中学校の合計5,500人分の給食作るため日々奮闘。「野菜の皮を剥いたり、ジャガイモ200キロを機械に入れたりしていた」とのことで、「最初の3カ月くらいは何が何だかでしたね(苦笑)」と振り返った。また履歴書の職歴には鹿島と大宮の指揮官を務めたことも記した。「最初はビックリされましたね。なんか名前は見たことあるけど、『本当にあの石井さんですか?』って(笑)」

 その学校給食センターを昨年の10月に退職。現場復帰を模索する中、一番最初に声が掛かったクラブがこのサムットプラーカーンだ。「オーナーの熱意とこのクラブの可能性を感じて、やってみたいと思いました。年齢的にも若くはないので、これが最後のチャンス。やっと現場に戻れたので、今は楽しくて仕方ないですね。現場に立つことは昨年からの一つの目標だったので、すごく嬉しくです」と石井監督。「オーナーも言っていましたが、まずはトップ3に入ること。鹿島は常にタイトルを争うクラブでしたし、大宮でもJ1に上がるためJ2で上位争いを演じてきました。優勝を狙いたいですし、できるだけそこに近づきたいと思います」と今季に向けた意気込みを語ってくれた。

取材・文=三島大輔

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