[写真]=Getty Images
44回目のコパ・アメリカは、ブラジルやウルグアイといった強豪国が早期敗退を強いられる波乱の展開となったが、そのなかでホスト国のチリが素晴らしい躍進を見せ、見事に初優勝を成し遂げた。16強入りを果たした2014年ブラジル・ワールドカップに続いてホルヘ・サンパオリ監督が指揮を執ったチームは、全員が労を惜しまずよく走り、よく戦い、それでいて組織的なアタックを見せる好チームだった。そのチリに、PK戦の末に決勝で敗れたのがアルゼンチン。リオネル・メッシを中心に一線級をそろえた優勝候補はウルグアイ、パラグアイと同居した“死の組”を首位通過し、順調に勝ち進んだが、あと一歩及ばず。攻撃の中心として輝いたメッシは大会MVPに選ばれる予定だったが、優勝を逃したショックからこれを辞退するという出来事も。
※写真=ゲッティイメージズ
表彰
◇優勝:チリ
◇準優勝:アルゼンチン
◇3位:ペルー
◇4位:パラグアイ
◇フェアプレー賞:ペルー
◇MVP:受賞者なし
◇得点王:パオロ・ゲレーロ(ペルー)、エドゥアルド・バルガス(チリ)
◇ベストヤングプレーヤー:ジェイソン・ムリージョ(コロンビア)
◇ベストGK:クラウディオ・ブラーボ(チリ)
大会を彩った選手たち
セルヒオ・アグエロ(アルゼンチン)
プレミアリーグ得点王の肩書きを引っさげて臨んだこの大会、初戦のパラグアイ戦でチームのファーストゴールをマークすると、続くウルグアイ戦でも決勝ゴールを挙げるなど、計3ゴールの活躍。この大会はチャンスメークに徹したメッシのよき相棒として、アルゼンチンの攻撃陣をリードした。
ハビエル・マスチェラーノ(アルゼンチン)
キャプテンの座こそメッシに譲っていたが、不動のボランチとして、またチームの精神的支柱として、ピッチ中央に君臨。個性豊かなチームメートたちをまとめながら質の高いディフェンスで守備陣を常に助け、大会ベストイレブンに選ばれた。
クラウディオ・ブラーボ(チリ)
2014-15シーズンに所属するバルセロナで3冠に貢献してキャリアの最盛期にいた男は、チリのキャプテンとして、また頼れる守護神としてこの大会でも躍動。鋭いセービングや、思い切りのいい飛び出しを武器に、大会最優秀GKに選ばれている。
ガリー・メデル(チリ)
「闘犬」の異名を取ったチリの小柄なハードマーカーは、中盤からコンバートされて最終ラインの一角で素晴らしい守備を披露した。高さはなくとも、激しいタックルや、的確なポジショニングとカバーリングで世界レベルのプレーができることを証明した。
アルトゥーロ・ビダル(チリ)
全員がハードワークをいとわない激しいサッカーを、中盤の要として体現したのがこの男。大会中に飲酒運転で交通事故を起こすという前代未聞のトラブルを起こしたものの、ピッチに立てばその存在感は絶大だった。大会ベストイレブンと、決勝ではマン・オブ・ザ・マッチにも輝いている。
ルーカス・バリオス(パラグアイ)
大会初戦のアルゼンチン戦で、2点ビハインドを負ったチームを2-2の同点に導く終了間際のゴールを決め、一躍ヒーローに。勢いそのままウルグアイ戦、さらにアルゼンチンとの再戦となった準決勝でもゴールを決め、パラグアイのエースとして仕事をした。
ジェイソン・ムリージョ(コロンビア)
力強い守備で注目を集め、ブラジルを1-0で破った試合では決勝ゴールも決めるなど大会のサプライズプレーヤーとなったDFは、大会最優秀若手選手賞と大会ベストイレブンの栄誉を獲得。この大会での活躍が認められ、セリエAのインテルへと引き抜かれた。
ディエゴ・ゴディン(ウルグアイ)
ベスト8でのちに大会王者となるチリに敗北したウルグアイだったが、伝統の堅守は健在で、その中心にいたのが、当時すでにアトレティコ・マドリーで活躍していたゴディンだった。ワールドクラスの守備に加え、「闘将」としてチームを牽引する姿はさすがだった。
コパ・アメリカ2015全結果
※左側がホームチーム
【Group A】
1位 チリ(勝ち点7/得失点差+7)
2位 ボリビア(勝ち点4/得失点差−4)
3位 エクアドル(勝ち点3/得失点差-2)
4位 メキシコ(勝ち点2/得失点差-1)
チリ 2-0 エクアドル
メキシコ 0-0 ボリビア
エクアドル 2-3 ボリビア
チリ 3-3 メキシコ
メキシコ 1-2 エクアドル
チリ 5-0 ボリビア
【Group B】
1位 アルゼンチン(勝ち点7/得失点差+2)
2位 パラグアイ(勝ち点5/得失点差+1)
3位 ウルグアイ(勝ち点4/得失点差0)
4位 ジャマイカ(勝ち点0/得失点差-3)
ウルグアイ 1-0 ジャマイカ
アルゼンチン 2-2 パラグアイ
パラグアイ 1-0 ジャマイカ
アルゼンチン 1-0 ウルグアイ
ウルグアイ 1-1 パラグアイ
アルゼンチン 1-0 ジャマイカ
【Group C】
1位 ブラジル(勝ち点6/得失点差+1)
2位 ペルー(勝ち点4/得失点差0)
3位 コロンビア(勝ち点4/得失点差0)
4位 ベネズエラ(勝ち点3/得失点差-1)
コロンビア 0-1 ベネズエラ
ブラジル 2-1 ペルー
ブラジル 0-1 コロンビア
ペルー 1-0 ベネズエラ
コロンビア 0-0 ペルー
ブラジル 2-1 ベネズエラ
【準々決勝】
チリ 1-0 ウルグアイ
ボリビア 1-3 ペルー
アルゼンチン 0(5 PK 4)0 コロンビア
ブラジル 1(3 PK 4)1 パラグアイ
【準決勝】
チリ 2-1 ペルー
アルゼンチン 6-1 パラグアイ
【3位決定戦】
ペルー 2-0 パラグアイ
【決勝】
チリ 0(4 PK 1)0 アルゼンチン
文=寺沢薫
開催疑問視から大盛況に! ハイレベルな“国際大会”の結末は?【コパ・アメリカ2016】
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