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【スカサカ!ライブ】パナマ&ウルグアイ戦に向け…森保ジャパンの戦い方を読み解く

2018.10.09

「GEKIRON~激論~」のコーナーでは「メンバー発表に見る森保監督の日本代表像」というテーマについて、番組MCの岩政大樹(東京ユナイテッドFC)がゲストの森岡隆三氏、小澤一郎氏と語り合った。

 日本代表は10月12日にパナマ代表と、16日にウルグアイ代表とキリンチャレンジカップを戦う。4日、この2試合に向けたメンバー23人が発表された。メンバーは以下のとおり。

■GK
東口順昭(ガンバ大阪)
権田修一(サガン鳥栖)
シュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)

■DF
長友佑都(ガラタサライ/トルコ)
槙野智章(浦和レッズ)
吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)
佐々木翔(サンフレッチェ広島)
酒井宏樹(マルセイユ/フランス)
室屋成(FC東京)
三浦弦太(ガンバ大阪)
冨安健洋(シント・トロイデン/ベルギー)

■MF
青山敏弘(サンフレッチェ広島)
原口元気(ハノーファー/ドイツ)
柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)
遠藤航(シント・トロイデン/ベルギー)
伊東純也(柏レイソル)
中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル)
南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)
三竿健斗(鹿島アントラーズ)
堂安律(フローニンゲン/オランダ)

■FW
小林悠(川崎フロンターレ)
→負傷離脱により北川航也(清水エスパルス)が追加招集
大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)
浅野拓磨(ハノーファー/ドイツ)
→負傷離脱により川又堅碁(ジュビロ磐田)が追加招集

 ロシアW杯に出場し、9月のコスタリカ戦には招集されなかったメンバーから長友、吉田、酒井、原口、柴崎、大迫の6人が復帰。一方、ロシアで2ゴールの乾貴士(ベティス)や1ゴールの香川真司(ドルトムント)らは招集されなかった。この人選について、森岡氏はこのように推察した。

「乾選手あたりは、基本的に計算は立つと思うんですよね。だから今回は呼ばれなかった。堂安選手とかが前回、素晴らしいパフォーマンスを見せていましたので、(森保一監督は)もう一度見たいのかなと」

 一方、小澤氏はこの2試合の注目ポイントについてこう語った。

「前回の若手中心のメンバーにW杯主力組がどう絡んでいくのか。(1月の)アジアカップに向けたチーム作りをしていくでしょうから、システムを含めて森保監督がどう作るか。当然、代表なので勝たなければならないので、結果を出すというところを前提にしながら、どうチームの中に戦術の落とし込みをしていくのかなというところは非常に注目しています」

 岩政は今回、復帰したW杯出場組6人について、「これから中心になってほしいという期待がある選手たちだと思う」とコメント。森岡氏は「今回はポジションごとに、新旧の選手がある程度、混在しているのかなという気がします」と語り、「競争意識をあおるという意味もあるでしょうし、見習ってほしいというところもある気がします」と、W杯組と新戦力の融合に期待を寄せた。

 森保監督の日本代表は3バック、4バックどちらの布陣が採用されるのかが注目ポイントの一つだが、小澤氏は「3バックをどこかで試したいんじゃないでしょうか」と推察。「最初のパナマ戦で試すのかなと。ウルグアイ戦に関しては、前回やった4バックで、ガチンコでいくのかなという予想はしています」と語った。

 また、森岡氏は自身の現役時代と同じDFの冨安に注目しているようで、期待をこのように語った。

「冨安は非常に若いんですよね。若くは見えないですけど(笑)。アビスパ福岡のユース時代から知っていて、その時も落ち着いていたんですけど、よりボールを運べるようになって、ボールを前線につけられるようになった。守備のところの球際の厳しさも出てきた。意外とゆったりしているようで、長い距離もしっかりついていける。そのあたりが相当鍛えられていると思うので、このタイミングでAマッチに出れば、彼の今後の自信になってくるんじゃないかと思います」

 一方、小澤氏は注目選手について問われると、このように語った。

「9月のコスタリカ戦で、2列目の中島、南野、堂安が非常に良かったので、そのラインは見たいですね。パナマ戦は相手を押し込んでボールを持てると思うので、そうなった時は押し込んでライン間でボールを持ち、マークをはがしながらフィニッシュまで持っていける中島、堂安のような選手はキーになるかなと思います」

 岩政はボランチで招集された青山、柴崎、遠藤、三竿の4人を注目ポイントに挙げた。

「ボランチは誰を軸に回していくのかがこれからの注目ですね。前線は調子のいい選手がどんどん出てきそうな気がする。ボランチは2枚とも頻繁に変わるのは考えにくいので、2年、3年スパンの中で誰が中心になっていくのか、今年の試合の中で見ていく気がします」

 番組ツイッターには、視聴者から次のような質問が寄せられた

「Jリーグの若手GKの中では、現時点でシュミット・ダニエルが日本代表の正GKに一番近いと思われますか?」

 岩政これに対し、岩政はこのように語った。

「身長もあって、J2で松本山雅にいた時に対戦しましたけど、大きくて存在感があるので、相手からするとゴールが小さく見えます。現時点で日本代表のレベルにあるかというと疑問があります。まだミスも多いですし。ただ、呼び方を見ると4年後をにらんだ時に、成長を期待しているんでしょう。若手の中では、現時点では一番期待していると思います」

 森岡氏も「ポテンシャルは素晴らしく高い。今後の伸びしろ、もっと伸びるというところを森保監督は期待しているはずです」と語った。

 今回の2試合の注目ポイントを改めて聞かれ、森岡氏、小澤氏はそれぞれこのように語った。

「勝敗にこだわってほしい。代表戦なのでいろいろな方が見ていて、この先の4年間に注目してもらうためにも、どれだけ勝敗にこだわってやれるのか。ウルグアイ相手にどれだけやれるのか、勝ちに行く姿を見せられるか。(ウルグアイにも)引けを取らずに戦えるだろうという思いがあるので、期待したいです」(森岡氏)

「W杯の主力が6名戻ってきて、欧州でキャリアを積んでいる選手の地力が見たいのと、長友、酒井はクラブでレギュラーとして活躍していますが、日本で中継がないのでなかなか見る機会がないですよね。改めて欧州で長年レギュラーを張っている選手たちの、平均的なパフォーマンスの高さを見せてほしいですね」(小澤氏)

 毎週金曜日21時から放送されている『スカサカ!ライブ』だが、次回は10月12日(金)の21時35分から23時5分までの放送となり、キリンチャレンジカップの日本対パナマ戦の試合直後レビューを大々的にお届けする予定。その他、ルヴァンカップ準決勝第1戦のハイライトなども放送される。

By サッカーキング編集部

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