取材に応じる本田圭佑 [写真]=Getty Images
本番は刻一刻と迫っているが、MF本田圭佑(パチューカ)はポジティブな姿勢を崩していない。
2018 FIFAワールドカップ ロシアの初戦、コロンビア代表戦を19日に控える日本代表は、12日に最後のテストマッチとしてパラグアイ代表と国際親善試合を戦う。10日のトレーニング後に取材対応を行った本田は、「チームで試せるのは残り1試合。精神的な準備も始めていかないといけない。僕にできることがあればしっかりとコミュニケーションを取ってやりたいと思っています」と、メンタル面での準備も必要だと述べた。
報道陣からは、攻撃面に関して周囲とのズレが生じているのではないかと指摘を受けた。だが、「それはメディアが聞いている以上に僕が直接聞いているんで。直接話しているから、それをどう詰めるかという作業は場面によると思います」と問題がないことを強調し、コロンビアとの初戦に向けて「まだ良くなる」と自信を伺わせた。その根拠は、本田自身の経験にある。
「精神的な準備、コミュニケーションを取る、実際のピッチでの練習、パラグアイ戦もやる。まだ良くなると思います。それでいいと思っています。というのも、練習試合では計り知れない本番の緊張感があるので。僕の経験上、僕らが緊張感を持ってディフェンスでバタバタするのと一緒で、向こうも結構バタバタするんで。本番でコロンビアやセネガル、ポーランドが落ちついてやれるとも思わないし、そういう意味で、僕らは得点のチャンスをしっかり作っていけると思います」
そしてここから先は、その自信を“過信”に変えていかなければならないという。
「最後はボールを蹴るやつが枠の中に入れないと、試合には勝てない。シュートを打つやつが本番に向けて、リラックスして自信を持って。ここからは自信を過信に変えていくくらいのフェーズだと思っているんで」。過去2回、W杯を経験している本田は、「議論してネガティブなことも話したし、いろいろなことをたくさん話してきましたけど、ここからのフェーズは、シビアな会話と自信の融合がものすごく重要です」と本番までの道程を描いている。