2018.05.24

岡田武史氏、世界で戦うために“美学で満足してはダメ” 西野ジャパンへエール

スカパー!のイベントに登壇した岡田武史氏
サッカー総合情報サイト

 元日本代表監督でFC今治のオーナーである岡田武史氏が、「第7回スカパー!メディアラウンドテーブル」に登場。ロシア・ワールドカップ期間中に同局の24時間サッカー専門チャンネル「スカサカ!」で連夜生放送する人気番組「サッカーおやじ会」のスピンオフとして、トークショーを実施した。

 3月までは日本サッカー協会の副会長職にも身を置いていたが、現在は本来のFC今治オーナー職に集中している岡田氏は、「JFLばっかり見ているから、W杯とかそういう感じじゃなかったんだけど、いよいよなんだね」とうそぶく一言でトークショーを始めると、「(日本代表のことについて)黙秘権は何回使えるの?」とおなじみの話術で、冒頭に集まった取材陣を笑わせる。

 日本代表はW杯直前にヴァイッド・ハリルホジッチ監督を解任し、西野朗新監督を技術委員長からスライドする形で据えた。「厳しく管理する監督の後は自由にやらせる監督、そしてまた厳しくする監督…、という流れだから、ハリルさんの後だったら、選手の自主性を盛り上げるタイプだから、いいのでは?」と、監督のタイプとして異なる人選ということもあって、期待感を示す。

 自身は2度、ワールドカップを目指す日本代表を途中で引き継ぐ形で本大会に導き、臨んだ。周囲からの人選の是非や、プレッシャーがかかる状況ではあったが、「僕は監督になった瞬間から外国人になって、新聞や雑誌を一切読まず、自分の耳に入れないようにしていた」という自身の経験を話すと、「このタイミングで監督を替えることが大変というのは、みんながわかっていたはず。監督交代しようが、しまいが、勝たなければ意味がないから、結果を出すしかない」と発破をかけた。

 本大会の戦い方については「大変な相手だけど、コロンビア戦さえ何とかすれば、と思っています。世界のいろいろなリーグでの活躍度などを比べると、コロンビアの方が上。そうすると勢いが必要になってくる。力をそのままぶつけ合うのではなく、自分たちの力以上のものを出すような勢い。それは精神的なものかもしれない。それで化ける選手も出てくるし、そういうことが必要かなと思います」と、初戦の重要性を改めて説くと、メンバーの中では大迫勇也を個人名として挙げ、「ブンデスで苦労しているようだけど、ここが活躍できるようであれば面白い」と期待を寄せている。

 日本のチーム作りに話が及ぶと、「ザック(アルベルト・ザッケローニ元日本代表監督)は、ものすごくいいチームだったと思うけど、最後にちょっと抜けた。ザックも『あれはちょっと自分にはわからなかった』という言い方をしていた」と前回大会のチームを表現。その抜けた部分というのは、日本人は美学を良しとすることだと説き、ヨハン・クライフが話したとされる『美しく敗れることを恥と思うな。無様に勝つことを恥と思え』という言葉を用いて、次のように話す。

「これは日本人が一番好きな言葉。オランダ人は負けるのが絶対に嫌で、勝った時に言わず、負けた時の言い訳の言葉なの。でもこの言葉を日本人は好きで。『あとは決定力』と日本ではよく言うけど、結局サッカーは点を入れなければ勝てない。でも、その過程のサッカーが素晴らしいくらいの美学で日本人は言っている。点は入らないけど、そこまでの美学で満足している。そこがザックの時の初戦に出たと思う。エディ・ジョーンズ(元ラグビー日本代表監督)も同じようなことを言っていた」

 この勝負に徹しきれない部分が出てしまったことが、素晴らしいチームであっても、勝利をつかむことができない事態につながったと示している。

 日本代表監督経験者として、西野監督に対しては「まずは選手にビジョンを示すこと。そのビジョンのために『何をして、どこにピークを持っていく』ということが大事。メンタル的なこともいろいろやるだろうし、選手個人もいろいろやるでしょう。それがバラバラにならないようにビジョンを示すことが大事です」とアドバイスを送っている。

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