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長谷部誠、2017年は「紆余曲折」…2018年の大目標W杯で「忘れ物を取り返しに」

2017.12.24

自身のスクールで生徒を指導する合間、取材に応じた長谷部

 フランクフルトに所属する日本代表MF長谷部誠が、自身が携わるスクール『MAKOTO HASEBE SPORTS CLUB』藤枝校と浜松校の交流戦に参加。スクール生の子どもたちと試合をともにし、座学では自身が講師として「サッカー選手の一日」を説明するなどした。

 2017年4月に生まれ故郷の藤枝、6月には浜松にスクールをオープンした長谷部。それぞれ春と夏に直接指導をして以来となる生徒との再会となったが、「W杯予選のオーストラリア戦でも動画で『応援よろしく!』とコミュニケーションをとっていたので、そのお礼も伝えたかった」とコメント。スクールでは生徒からの質問に長谷部がドイツから動画で応えるなどしており、日ごろの感謝を直接伝える機会となった。

 また、「見るたびにうまくなっている」と目を細め、「自分がこういった活動をしている意味を考えると、日本代表としてプレー、海外でプレーしていることが、スペシャルというような部分ではあると思うので、そういったところを子どもたちに伝えてあげたい」と今後も積極的に交流していくと話した。

 年末ということで2017年を振り返ってもらうと、「紆余曲折、良いことも悪いこともありました。ポジティブなことではW杯の出場権を獲得したこと。逆に3月にはヒザの手術をして。多少うまくいっていない部分もあります。人生にはいいこと、そうでないことがありますが、それが凝縮された一年だったと思います」とコメント。来年に向けては、「一番の目標として6月にロシアでW杯があるので、まずそのメンバーに選ばれることです。そのためにしっかりとコンディションを整えて、クラブでいいパフォーマンスをしていかないといけないと思います。選んでいただければ、前回感じた悔しさ、忘れ物をロシアに取り返しに行きたい思いが強いです」と力強く話した。

 W杯ではコロンビア、セネガル、ポーランドと対戦する日本。「簡単な対戦相手はいないですし、間違いなく他の3チームは自分たちよりも格上だと思います」と話す一方で、「ただ、敵わない相手ではないと言いますか、自分たちがしっかりとした戦術、コンディション、すべてのしっかりとした準備ができれば3チームとも勝てる相手だとも思います」と、準備の重要性を説く。

 日本代表は次の強化試合が2018年3月となる。それが終わればW杯本大会直前となり、残された時間は少ない。「11月(ブラジル戦、ベルギー戦)で守備のある程度の形は見えてきた」と戦術面に言及すると、「多くある」と話す課題の中でも特に「攻撃の部分。もう少し様々なバリエーションを作っていきたい。選手同士でも話していますし、監督ともコミュニケーションをとらないといけない」と攻めの形の確立を挙げる。

 先日、国内組で臨んだEAFF E-1 サッカー選手権2017 決勝大会については、「その場にいなかったのでコメントするのは難しい」と言及は控えたが、「ブラジルW杯でも東アジア選手権で活躍した選手が何人も行っています」「監督も様々な選手を今年まではテストするとしていたので、3月のメンバー選考に監督の方針が出ると思います」としている。

 スクール生への講義の時間で設けられた質疑応答でも「状態はどうですか?」と子どもから尋ねられるほど気になる右ヒザの状況だが、「付き合いながらやっていかないと」と話しつつ「3月、6月というところではフィーリングが合っている自信がありますし、ドクターの見解もあります。自分の中では楽観的でいます」と、W杯に向けて万全の状態で臨めるとの見通しを示した。

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